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ラブカルチャースクール 3
第11章 Lesson ポジティブ

「たく、本当に生意気な子ね~」
ゴッホン、と咳払いをしてホズミは気を取り直して話を続ける。
「スクール全体的に女性講師が増えたから、正直浮足立っている男性講師もいるとは思うけど――」
「へぇ~八月一日も?」
やっと本題に入ろうとしているのに、いちいち茶々を入れてくるジュリをホズミは無視した。
「――あんな周りの目も気にせず何て、ちょっと良くないわね~」
姉さんにしては珍しく、神妙な顔をしている。
ホズミに釣られるように、カレンとサナの表情も難しそうな顔になっていた。
このコロッケに……一体何が――――!?
またしてもラブカルサスペンス劇場が始まりそうな予感がしてしまう。
半分残ったコロッケを凝視して固まっていると
「チワワちゃん、遠慮しないで食べなさい」
お預けでも喰らったワンコにでも見えたのか、姉さんは優しく促してくる。
「あ、うん。でも、もうお腹いっぱいで……」
自分が頼んだランチだけでもお腹は満たされている上に、物議を醸すコロッケと思うと、勿体ないけど喉を通る気がしない。
「あら、そう~! じゃぁ私が頂いちゃおうかしら」
「え、食べかけだよ。姉さんいいの?」
「今日は他のメニューを食べたから、ズワイガニちゃんちょっと気になっていたのよね~」
「本当! なら食べないでおけば良かったね」
「うふ、気にしないで~! じゃぁ頂きまぁ~す!」
おずおずとおコロッケが載ったお皿をホズミの前に差し出すと――――
ザクッ!
ホズミはコロッケにフォークを軽快に突き刺し、プルプルの唇を大きく開けて残り半分のコロッケを一口で食べてしまった。
ゴッホン、と咳払いをしてホズミは気を取り直して話を続ける。
「スクール全体的に女性講師が増えたから、正直浮足立っている男性講師もいるとは思うけど――」
「へぇ~八月一日も?」
やっと本題に入ろうとしているのに、いちいち茶々を入れてくるジュリをホズミは無視した。
「――あんな周りの目も気にせず何て、ちょっと良くないわね~」
姉さんにしては珍しく、神妙な顔をしている。
ホズミに釣られるように、カレンとサナの表情も難しそうな顔になっていた。
このコロッケに……一体何が――――!?
またしてもラブカルサスペンス劇場が始まりそうな予感がしてしまう。
半分残ったコロッケを凝視して固まっていると
「チワワちゃん、遠慮しないで食べなさい」
お預けでも喰らったワンコにでも見えたのか、姉さんは優しく促してくる。
「あ、うん。でも、もうお腹いっぱいで……」
自分が頼んだランチだけでもお腹は満たされている上に、物議を醸すコロッケと思うと、勿体ないけど喉を通る気がしない。
「あら、そう~! じゃぁ私が頂いちゃおうかしら」
「え、食べかけだよ。姉さんいいの?」
「今日は他のメニューを食べたから、ズワイガニちゃんちょっと気になっていたのよね~」
「本当! なら食べないでおけば良かったね」
「うふ、気にしないで~! じゃぁ頂きまぁ~す!」
おずおずとおコロッケが載ったお皿をホズミの前に差し出すと――――
ザクッ!
ホズミはコロッケにフォークを軽快に突き刺し、プルプルの唇を大きく開けて残り半分のコロッケを一口で食べてしまった。

