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ラブカルチャースクール 3
第11章 Lesson ポジティブ
レッスンの流れは大体話したが、アラタが私に言った謎の言葉の数々までは詳しくはヤナセに話さなかった。

話しても大丈夫なのかもしれないけど、アラタは私個人に言っていたと思うから、ヤナセに伝える前に思い返して、もう一回よく咀嚼して考えてみようと思ったのだ。

ただ――――『掟改正』のことは、思いのほか広まっていることを言った置いた方が良いのかもしれない。

だけどそれでアラタが説教をされたり処分を受けたりしやしないか、ほんの少しは心配になる。

「コトミさん……他に何か話したいことがありましたら……ご遠慮なく」

「っ!?」

まだ何も言っていないのに、もうバレている!!
顔に心の中を見透かす魔法でも、掛けたのかしら?

現実では絶対あり得そうにないことも、ヤナセ相手だと普通に起きそうで本気で慌てて両手で頬を覆った。

「クス……大丈夫です。顔には何も書いておりませんよ」

やっぱり魔法だ――――!!
きっとヤナセは全てお見通しなんだ!!
ここは正直に吐いてしまおう――――。

「あの……ここだけのお話なんですが」

「クス……はい」

「レッスンの中で……『掟改正』の話になったんです」

「ほう……それはまた……」

少しは神妙な表情になるかと思ったけど、ヤナセは特に気にしている様子もなく穏やかに微笑むだけだった。

流石ヤナセ様!
これしきでは一ミクロンも動揺されないのですね!

美しい笑顔に感動しつつ気持ちが和まされたのもあってか、私は再びアラタとのやり取りを差し障りのない程度にヤナセに話し始めた――。

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