この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第11章 Lesson ポジティブ

「それで……アラタは講師になっても恋愛可能だと思っていて、講師を続けながら恋愛できるならって……」
ある程度のアラタとのやり取りをヤナセに話したけど、さっきレッスン報告した笑顔とは違い、私を凝視したままヤナセはピクリとも動かずに話を聞いている。
笑った顔も華やかだけど、無表情のままでいられると改めて綺麗な顔立ちがハッキリと見て取れて、本当に彫刻が目の前にあるみたいだ。
凄く綺麗なのに、形容しがたい畏怖感がグルグルと渦を巻いて広がっていく。
ここの狭い空間がまるで夜の美術館のようで、迷子にでもなったような感覚になってくる。
やっぱり……不味かったかな?
「あの……ヤナセさん。『掟改正』のこと……アラタに何か言った方が良かったですかね?」
ジュリたち三人も知っているか分からないけど、新人のアラタにだって情報が届いているくらいなら、もう耳に入っているかもしれない。
てか、そんなの関係なくジュリは最初からやる気満々だけど。
おずおずと肩を窄めて彫刻『柳瀬』に話しかけると、ようやく少し目を細めた。
透き通るようなヘーゼルに、長い睫毛が陰を落とす。
「いえ……『掟改正』の件は遅かれ早かれですし、ある程度話が広がっているのは、私も知っていました……けど」
『BUT』――――!?
だが、しかぁ~し! 何でしょうか、ヤナセ様!
ヤナセ的にやはり、頂けないことがあったみたいだ。
ゴクリ――息を飲んで、ヤナセがこれから言わんとすることを待ち構えた。
ある程度のアラタとのやり取りをヤナセに話したけど、さっきレッスン報告した笑顔とは違い、私を凝視したままヤナセはピクリとも動かずに話を聞いている。
笑った顔も華やかだけど、無表情のままでいられると改めて綺麗な顔立ちがハッキリと見て取れて、本当に彫刻が目の前にあるみたいだ。
凄く綺麗なのに、形容しがたい畏怖感がグルグルと渦を巻いて広がっていく。
ここの狭い空間がまるで夜の美術館のようで、迷子にでもなったような感覚になってくる。
やっぱり……不味かったかな?
「あの……ヤナセさん。『掟改正』のこと……アラタに何か言った方が良かったですかね?」
ジュリたち三人も知っているか分からないけど、新人のアラタにだって情報が届いているくらいなら、もう耳に入っているかもしれない。
てか、そんなの関係なくジュリは最初からやる気満々だけど。
おずおずと肩を窄めて彫刻『柳瀬』に話しかけると、ようやく少し目を細めた。
透き通るようなヘーゼルに、長い睫毛が陰を落とす。
「いえ……『掟改正』の件は遅かれ早かれですし、ある程度話が広がっているのは、私も知っていました……けど」
『BUT』――――!?
だが、しかぁ~し! 何でしょうか、ヤナセ様!
ヤナセ的にやはり、頂けないことがあったみたいだ。
ゴクリ――息を飲んで、ヤナセがこれから言わんとすることを待ち構えた。

