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ラブカルチャースクール 3
第11章 Lesson ポジティブ
「あの……アラタみたいなって、今回のレッスンのことですか?」

少しおセンチになりながらも、話題を元に戻す。

「はい……今回のレッスンでの一番気にかかる所は……射精してしまったという物理的結果より……アラタが『掟改正』を前提にレッスンをしていたとことです」

「は、い……」

ヤナセの前置きだけで、何か凄く難しい話に聞こえてきた。

アラタが恋愛したいとは言っていたけど、あのレッスンのどの辺りが掟改正を前提にしていたのかは私には全然解らない。

取り敢えずヤナセが言わんとしていることをしっかり聞いておくのが先決だろう。

「琴海さんにも以前ご説明した通り……掟が改正されると、講師同士の恋愛が出来るようになりますが……正直なところ本校、姉妹校合わせてでも女性講師の人数は男性に比べて一握り程度です」

「それって……」

「はい……下手すると……女性講師の争奪戦になります」

「争奪戦っ!?」

愕然とした――――。

私はセイジとのことしか考えていなかったけど、男性講師からしたら数少ない女性講師全員が恋愛対象になり、その中に自分も含まれている事実に今更気付く。

青褪めた顔でフリーズした私をヤナセも神妙な面持ちで見詰めてくる。

「突然恋愛解禁になって、……無法地帯にはならないと思いますが……秩序が乱れるのではと懸念する者も少なくはありません」

「ですよ……ね」

天下のラブカルに限って――――と思いたいが、歴史上色恋沙汰で戦争だって起きたことある訳だから、改正にも慎重になるのは当たり前だと納得させられた。

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