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ラブカルチャースクール 3
第11章 Lesson ポジティブ

ヤナセはジッと私を見据えて、静かに話を続ける。
「改正後になら……まだ仕方ありません。でもまだルールは変わっていないので……もし違反を起こした者がいたら……今の規定で罰せられる可能性があります」
「あっ! そっか、そうですよね」
凄く基本的なことなのに、掟改正が近いのもあってか見落としそうになっていた。
だけど本当に罰せられたら、アラタだけじゃなく同じことをした講師はラブカルから確実に追放されるであろう。
「はい……噂が広まるのは、想定範囲だとしましても……スクールのデリケートな問題を安易に話している者がいるのか……敢えて情報を流している者がいるのか、全体会議の前に状況を把握したいと思っております」
「え……それって、もしかしたら噂を流しているかもしれない黒幕がいるっていうことですか?」
今回のレッスンから、まさか本当に『ラブカルサスペンス劇場』になりそうな展開になってきている。
反対勢力がいる訳だし、直接じゃなくても間接的に邪魔してくる方法としてはあり得るかもしれない。
今『掟違反』をする講師が増えたら、女性講師の指導担当で革命を起こそうとしているヤナセの立場を危うくすることも出来るのでは――――。
ヤバイ――これは予想以上に深刻だ。
アラタがまたヘンテコなこと言ってきたら、善くよく気を付けないといけない。
気合を込めるように唇を噛み、机の下でスカートの裾が皺くちゃになるくらい力強くギュッと握り締めた。
「改正後になら……まだ仕方ありません。でもまだルールは変わっていないので……もし違反を起こした者がいたら……今の規定で罰せられる可能性があります」
「あっ! そっか、そうですよね」
凄く基本的なことなのに、掟改正が近いのもあってか見落としそうになっていた。
だけど本当に罰せられたら、アラタだけじゃなく同じことをした講師はラブカルから確実に追放されるであろう。
「はい……噂が広まるのは、想定範囲だとしましても……スクールのデリケートな問題を安易に話している者がいるのか……敢えて情報を流している者がいるのか、全体会議の前に状況を把握したいと思っております」
「え……それって、もしかしたら噂を流しているかもしれない黒幕がいるっていうことですか?」
今回のレッスンから、まさか本当に『ラブカルサスペンス劇場』になりそうな展開になってきている。
反対勢力がいる訳だし、直接じゃなくても間接的に邪魔してくる方法としてはあり得るかもしれない。
今『掟違反』をする講師が増えたら、女性講師の指導担当で革命を起こそうとしているヤナセの立場を危うくすることも出来るのでは――――。
ヤバイ――これは予想以上に深刻だ。
アラタがまたヘンテコなこと言ってきたら、善くよく気を付けないといけない。
気合を込めるように唇を噛み、机の下でスカートの裾が皺くちゃになるくらい力強くギュッと握り締めた。

