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ラブカルチャースクール 3
第11章 Lesson ポジティブ
「クスクス……早く測りますね」

ヤナセは美しく微笑みながらケースから体温計を取り出し、尖った先端をゆっくりと私に近付けてくる。

口かな? 脇かな?
脇ならブラウスのボタン外さないとだよね……。

ボタンまでヤナセに外させたらダメージが大きくなりそうで、自らボタンに指を掛け、一つ目を外そうとした瞬間――――

ピッ!

「終わりました……」

「へ?」

一瞬出来事でないが起きたか分からず唖然とヤナセを見上げると、ヤナセは少し伏せた目で体温計を確認していた。

「平熱……みたいですね」

「もう……測ったんですか?」

「はい……耳で測るタイプで、直ぐに分かるんですよ」

そう言ってヤナセは、ニッコリと艶やかに微笑んだ。

――――しまったぁぁぁ!
やられたぁぁぁ~!!

毎度の自分のうっかりぶりが本当に情けない。

外したボタンをバレないように手で覆うと

「琴海さん……少々失礼致します……」

体温計を内ポケットに戻したヤナセは、両手の指で私の頬を挟み込むように触れてきた。

ドッキン――――

今度は何だろ?

触診されるワンコみたいに目を見開いて固まると、ヤナセの親指が下瞼に宛がわれる。

「ヤナセさん?」

「少し……拝見致します」

両方の下瞼を軽く下げられた。

それはほんの数秒の出来事だったけど、視界に入るヘーゼルが夜空の星のように眩しく見える。

「琴海さん……舌を出して頂けますか」

「はい」

至近距離で舌を出すのも少し恥ずかしく思いながら、言われた通り舌をだすと、ヤナセはの口元に視線を移して目を細めた。

「失礼……致しました」

ヤナセの指が優しい感触を頬に残して離れていく。

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