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ラブカルチャースクール 3
第12章 Lesson 欲

ヤナセがセイジに資料を頼んだかは後で確かめればいいとして、セイジが作ってくれた折角のチャンスを逃す訳にはいかない!
「あぁぁぁ~! セイジさん! 次、レッスンなので早くヤナセに持って行きます~!」
ここぞとばかりヤナセの名前を印籠のように使ってみる。
困った時のヤナセ頼り!!
心の中で後光を射しているヤナセに、合掌をした。
「だよね。じゃぁちょっと部屋まで来て貰えるかな?」
「はい! 分かりました! そういう訳で、セルジュ急ぐからごめんね!」
この窮地から脱出できる安堵感も相俟って、セルジュに向ける笑顔が思いっきり嬉しそうに笑ってしまう。
肩に乗せられた手を退かして貰おうと、自分の手をセルジュの手に近付けると――――
ガシッ!
指先をガッチリと掴まれてしまった。
「ちょ、セルジュ!?」
「アンプゥ……おかしくない?」
私の指を握る手に力を込めて、セルジュはセイジの言葉を疑ってきた。
ギックゥゥゥ――――
やっぱり胡散臭かったか!?
戸惑った顔でセイジを見ると、特に困っている様子もなくニコニコと笑っている。
おおっ!
流石セイジも特別講師なだけあって、こんなことじゃ動揺しないのね!
セルジュに手を握られながらも、頼もしいセイジにキュンと胸をときめかせてしまう。
「何の……どこがおかしいって? だったら今直ぐヤナセに確認してみればいい」
セイジはスーツのポケットから連絡用のスマホを取り出して、それこそ印籠のようにセルジュに突き付けた。
「あぁぁぁ~! セイジさん! 次、レッスンなので早くヤナセに持って行きます~!」
ここぞとばかりヤナセの名前を印籠のように使ってみる。
困った時のヤナセ頼り!!
心の中で後光を射しているヤナセに、合掌をした。
「だよね。じゃぁちょっと部屋まで来て貰えるかな?」
「はい! 分かりました! そういう訳で、セルジュ急ぐからごめんね!」
この窮地から脱出できる安堵感も相俟って、セルジュに向ける笑顔が思いっきり嬉しそうに笑ってしまう。
肩に乗せられた手を退かして貰おうと、自分の手をセルジュの手に近付けると――――
ガシッ!
指先をガッチリと掴まれてしまった。
「ちょ、セルジュ!?」
「アンプゥ……おかしくない?」
私の指を握る手に力を込めて、セルジュはセイジの言葉を疑ってきた。
ギックゥゥゥ――――
やっぱり胡散臭かったか!?
戸惑った顔でセイジを見ると、特に困っている様子もなくニコニコと笑っている。
おおっ!
流石セイジも特別講師なだけあって、こんなことじゃ動揺しないのね!
セルジュに手を握られながらも、頼もしいセイジにキュンと胸をときめかせてしまう。
「何の……どこがおかしいって? だったら今直ぐヤナセに確認してみればいい」
セイジはスーツのポケットから連絡用のスマホを取り出して、それこそ印籠のようにセルジュに突き付けた。

