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ラブカルチャースクール 3
第12章 Lesson 欲

セイジに追い付こうと、駆け足気味で追い掛ける。
ドアの前に辿り着いたセイジは素早くカードを取り出して、セキュリティを解除したドアを勢いよく押し開いた。
その勢いのまま中に入って行くセイジに、自分も慌てて飛び込むように部屋に入る。
キュィィィン! カチャ!
さっきセルジュが部屋に戻った時と同じセキュリティロックの音が背中越しに聞こえて一先ず安心と言いたいところだけど――私の心中は穏やかなじゃなかった。
おかしい――――
明かにセイジの様子が、ちょっとおかしいのだ。
セイジは目の前で立ち尽くしたまま、何も言わないし、振り向きもしない。
ドックン……ドックン……
やっぱり、セルジュとあんな風に揉めてしまったことを怒っているのだろうか?
だよね……ヤナセの名前まで使ってしまったし、トラブルにだってなりかねなかったかもしれないし……。
私が軽率な行動をしたばかりに、セイジに凄く迷惑を掛けてしまったのだ。
「セイジ……ごめんなさい。迷惑を掛けてしま……きゃっ!」
謝っている途中で――――
セイジが力いっぱい抱き締めてきた。
「セ……イジ?」
覆い被さるように長身にすっぽりと小さな身体は包み込まれ、広い胸に頬が潰れるほど押し付けられる。
身体に巻き付いたセイジの腕が、意思を持った蔦みたいに身体に巻き付いて締め付けいく。
いつになく力強いセイジの抱擁に、自分の身体が真空パックになっていくかのような感覚だった。
ドアの前に辿り着いたセイジは素早くカードを取り出して、セキュリティを解除したドアを勢いよく押し開いた。
その勢いのまま中に入って行くセイジに、自分も慌てて飛び込むように部屋に入る。
キュィィィン! カチャ!
さっきセルジュが部屋に戻った時と同じセキュリティロックの音が背中越しに聞こえて一先ず安心と言いたいところだけど――私の心中は穏やかなじゃなかった。
おかしい――――
明かにセイジの様子が、ちょっとおかしいのだ。
セイジは目の前で立ち尽くしたまま、何も言わないし、振り向きもしない。
ドックン……ドックン……
やっぱり、セルジュとあんな風に揉めてしまったことを怒っているのだろうか?
だよね……ヤナセの名前まで使ってしまったし、トラブルにだってなりかねなかったかもしれないし……。
私が軽率な行動をしたばかりに、セイジに凄く迷惑を掛けてしまったのだ。
「セイジ……ごめんなさい。迷惑を掛けてしま……きゃっ!」
謝っている途中で――――
セイジが力いっぱい抱き締めてきた。
「セ……イジ?」
覆い被さるように長身にすっぽりと小さな身体は包み込まれ、広い胸に頬が潰れるほど押し付けられる。
身体に巻き付いたセイジの腕が、意思を持った蔦みたいに身体に巻き付いて締め付けいく。
いつになく力強いセイジの抱擁に、自分の身体が真空パックになっていくかのような感覚だった。

