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ラブカルチャースクール 3
第12章 Lesson 欲

セイジの動きに少しずつ合わせながら、おずおずと背中に腕を回す。
溺れそうな激しいキスから漂流しないように、しっかりとしがみ付いた。
唇の形を歪まて、クチュクチュと口の中もセイジの舌で掻き回されていく。
唾液がどちらの物とは分からないくらい混ざり合って、互いの中に流れ込んでいった。
「ふぅん……んっ……うぅ……」
背伸びしているような体勢と、酸素が上手く供給できない状況プラス恍惚感の相乗が、頭の中に酸欠状態に似た感覚を生み出して、クラクラと眩暈が起き始める。
「んっ……っ……」
波に浮かぶ船の縁から手が滑り落ちていくかのように、セイジの背中に掴まっていた手から力が抜けそうになった――。
クチュ……
――――その時、セイジの唇がゆっくりと離れる。
「はっ……はぁぁ……はぁ……ぁ」
解放された唇から、無意識に空気を貪った。
「琴海……ごめん」
虚ろになっている視界には、謝りながら切なそうに見詰めてくるセイジの顔が朧げに見える。
セイジは私の顔を覗き込み、後頭部を掴んでいた手の先で、優しく頬の輪郭を撫でていく。
いつもは甘く見詰めてくるその瞳が、何だか泣いているみたいに見えて――――
「セイジ……大丈夫?」
私もセイジの頬に指先で、そっと触れた。
セイジは一瞬目を見開き、再び私を優しく抱き締める。
「琴海……ごめん、苦しかったよね」
そう言っているセイジの方が、苦しそうに見えた。
溺れそうな激しいキスから漂流しないように、しっかりとしがみ付いた。
唇の形を歪まて、クチュクチュと口の中もセイジの舌で掻き回されていく。
唾液がどちらの物とは分からないくらい混ざり合って、互いの中に流れ込んでいった。
「ふぅん……んっ……うぅ……」
背伸びしているような体勢と、酸素が上手く供給できない状況プラス恍惚感の相乗が、頭の中に酸欠状態に似た感覚を生み出して、クラクラと眩暈が起き始める。
「んっ……っ……」
波に浮かぶ船の縁から手が滑り落ちていくかのように、セイジの背中に掴まっていた手から力が抜けそうになった――。
クチュ……
――――その時、セイジの唇がゆっくりと離れる。
「はっ……はぁぁ……はぁ……ぁ」
解放された唇から、無意識に空気を貪った。
「琴海……ごめん」
虚ろになっている視界には、謝りながら切なそうに見詰めてくるセイジの顔が朧げに見える。
セイジは私の顔を覗き込み、後頭部を掴んでいた手の先で、優しく頬の輪郭を撫でていく。
いつもは甘く見詰めてくるその瞳が、何だか泣いているみたいに見えて――――
「セイジ……大丈夫?」
私もセイジの頬に指先で、そっと触れた。
セイジは一瞬目を見開き、再び私を優しく抱き締める。
「琴海……ごめん、苦しかったよね」
そう言っているセイジの方が、苦しそうに見えた。

