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ラブカルチャースクール 3
第12章 Lesson 欲

「ふふ……ちょっと、ビックリしたかな」
セイジが気にしないように、まだ少し息苦しい中でも笑顔で答える。
そんな私にセイジは眉間を寄せて神妙な面持ちになったと思ったら、自嘲的に微笑んできた。
「はぁぁ……本当にごめん。てか情けないよな俺……」
「え、何が?」
いきなり自己嫌悪に陥っているセイジに何事かと思って聞き返すと、私を抱き締める腕に力が少し入る。
「さっきのこと……」
「さっき? セルジュとのこと?」
「……うん」
どうやらセイジは、先ほどのセルジュとの対決を気にしていたようだ。
だけどそれとキスが何か関係あるのだろうか?
「何で? さっきセイジがフォローしてくれなかったら、私あのままセルジュの部屋でお茶させられていたよ。無事に解決したんだから、全然情けなくないし、寧ろカッコよかったよ!」
本当にそう思ったことをセイジに伝えた。
あの時セイジが現れなかったら確実に私は、セルジュの部屋でお茶する羽目になっていたと思う。
セルジュが私に何かしてくるかはまだ分からないけど、ヤナセに不利なことを仕掛けてきた可能性だって考えられた筈だ。
だけどセイジは――――
「いや……そうじゃないんだ。そうじゃなくて……」
もっと違うことを気に掛けている様子だ。
セイジが、ここまで不安そうにしているなら、あのことだろうか――――?
「セイジ? やっぱり……ヤナセの名前を使うのは不味かった?」
あの場をなんとか脱するためとはいえ、ヤナセを印籠代わりに使ったのを気にしているのかもしれない。
セイジが気にしないように、まだ少し息苦しい中でも笑顔で答える。
そんな私にセイジは眉間を寄せて神妙な面持ちになったと思ったら、自嘲的に微笑んできた。
「はぁぁ……本当にごめん。てか情けないよな俺……」
「え、何が?」
いきなり自己嫌悪に陥っているセイジに何事かと思って聞き返すと、私を抱き締める腕に力が少し入る。
「さっきのこと……」
「さっき? セルジュとのこと?」
「……うん」
どうやらセイジは、先ほどのセルジュとの対決を気にしていたようだ。
だけどそれとキスが何か関係あるのだろうか?
「何で? さっきセイジがフォローしてくれなかったら、私あのままセルジュの部屋でお茶させられていたよ。無事に解決したんだから、全然情けなくないし、寧ろカッコよかったよ!」
本当にそう思ったことをセイジに伝えた。
あの時セイジが現れなかったら確実に私は、セルジュの部屋でお茶する羽目になっていたと思う。
セルジュが私に何かしてくるかはまだ分からないけど、ヤナセに不利なことを仕掛けてきた可能性だって考えられた筈だ。
だけどセイジは――――
「いや……そうじゃないんだ。そうじゃなくて……」
もっと違うことを気に掛けている様子だ。
セイジが、ここまで不安そうにしているなら、あのことだろうか――――?
「セイジ? やっぱり……ヤナセの名前を使うのは不味かった?」
あの場をなんとか脱するためとはいえ、ヤナセを印籠代わりに使ったのを気にしているのかもしれない。

