この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第12章 Lesson 欲

「私ヤナセに何か言われたら、間違ってエレベーター降りたらセルジュに掴まってとか言っておくから大丈夫だよ」
多分ヤナセならそれだけで状況を把握して、納得してくれると思った。
「あ……いや。ヤナセは大丈夫なんだけどさ……」
我ながらナイスアイディアだと思ったのに、それでもセイジは歯切れが悪い返事をする。
ずっと私を抱き締めているセイジが何かと戦っているかのように感じて、どうにかセイジの気持ちを落ち着かせてあげたかった。
う~ん……こういう時どうしたらいいんだろう。
それこそレッスンで学んだことを役立てるべきなのに、特別講師のセイジに効果はあるのだろうか?
スーツ越しに聞こえてくるセイジの心音を聞きながら、しばし考える。
――――あっ……アレをやってみようかな。
一つ思い付いたことを物は試しにやってみることにした。
セイジの腰に回した腕に力を入れていき……息を吸って――――
「ぎゅぅぅぅぅ~!!」
思いっきり抱き締める。
そう――コウセイの得意技『ぎゅうぅ~』をセイジにやってみたのだ。
いきなり思いっきり抱き付いてきたからか、驚いたようにピクッとセイジの身体が微かに震える。
「琴海?」
「ぎゅうぅぅぅ~! ぎゅうぅぅぅ!」
お願い、元気になってセイジ!
他に何か言えばいいのに必死になり過ぎていたせいか、私はひたすら牛のように『ぎゅうぅ』を繰り返した。
――――あ、牛はモウゥゥか……。
多分ヤナセならそれだけで状況を把握して、納得してくれると思った。
「あ……いや。ヤナセは大丈夫なんだけどさ……」
我ながらナイスアイディアだと思ったのに、それでもセイジは歯切れが悪い返事をする。
ずっと私を抱き締めているセイジが何かと戦っているかのように感じて、どうにかセイジの気持ちを落ち着かせてあげたかった。
う~ん……こういう時どうしたらいいんだろう。
それこそレッスンで学んだことを役立てるべきなのに、特別講師のセイジに効果はあるのだろうか?
スーツ越しに聞こえてくるセイジの心音を聞きながら、しばし考える。
――――あっ……アレをやってみようかな。
一つ思い付いたことを物は試しにやってみることにした。
セイジの腰に回した腕に力を入れていき……息を吸って――――
「ぎゅぅぅぅぅ~!!」
思いっきり抱き締める。
そう――コウセイの得意技『ぎゅうぅ~』をセイジにやってみたのだ。
いきなり思いっきり抱き付いてきたからか、驚いたようにピクッとセイジの身体が微かに震える。
「琴海?」
「ぎゅうぅぅぅ~! ぎゅうぅぅぅ!」
お願い、元気になってセイジ!
他に何か言えばいいのに必死になり過ぎていたせいか、私はひたすら牛のように『ぎゅうぅ』を繰り返した。
――――あ、牛はモウゥゥか……。

