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ラブカルチャースクール 3
第12章 Lesson 欲

目の前で楽しそうに笑うセイジの様子に、どうやら自分が的外れな相槌を打っていたことにようやく気付く。
あぁ……またやらかしてしまった。
勝手に暴走して話を聞けていないなんて、講師としても良くないことだ。
自分の失態が情けなく感じて、本当にチワワ並みに小さくなりそうな心境になる。
「ごめんねセイジ……話の腰を折っちゃって」
肩を窄めて項垂れるとセイジはようやく笑うのを止めて顔を上げたけど、相当私の間抜けぶりがツボったのか、セイジの目が少し潤んでいた。
笑い泣きするほどだったの――――!?
セイジが楽しかったならそれはそれで良いけど、少し複雑な気持ちになってしまう。
下唇を突き出して顰め面していると、セイジはポンポンと優しく頭を撫でてきた。
「笑ってごめんね。琴海が余りにも可愛いこと言うからさ」
セイジは笑顔でさっと照れ臭くなることを言ってくる。
「え……私、変な返し方しちゃってたよね」
「あはは、ちょとズレていたけど元々は俺が拗ねたのが悪かったから、琴海は気にしなくて大丈夫だよ」
「セイジ、拗ねてたの?」
セルジュとのやり取りから振り返ってみて、セイジが拗ねるような原因が何処にあったのか考えてみたけど全然分からない。
私が解っていないのを察したセイジは、苦笑いして話を続けてきた。
「ごめん……焼きもち妬いたんだ……セルジュに」
「え……セイジが、セルジュに?」
「う……ん」
凄く恥ずかしそうに口を結んで頷いたセイジが私には凄く可愛く見えてしまって、ハート型になった心臓が、口から飛び出してきそうなほどときめいてしまった。
あぁ……またやらかしてしまった。
勝手に暴走して話を聞けていないなんて、講師としても良くないことだ。
自分の失態が情けなく感じて、本当にチワワ並みに小さくなりそうな心境になる。
「ごめんねセイジ……話の腰を折っちゃって」
肩を窄めて項垂れるとセイジはようやく笑うのを止めて顔を上げたけど、相当私の間抜けぶりがツボったのか、セイジの目が少し潤んでいた。
笑い泣きするほどだったの――――!?
セイジが楽しかったならそれはそれで良いけど、少し複雑な気持ちになってしまう。
下唇を突き出して顰め面していると、セイジはポンポンと優しく頭を撫でてきた。
「笑ってごめんね。琴海が余りにも可愛いこと言うからさ」
セイジは笑顔でさっと照れ臭くなることを言ってくる。
「え……私、変な返し方しちゃってたよね」
「あはは、ちょとズレていたけど元々は俺が拗ねたのが悪かったから、琴海は気にしなくて大丈夫だよ」
「セイジ、拗ねてたの?」
セルジュとのやり取りから振り返ってみて、セイジが拗ねるような原因が何処にあったのか考えてみたけど全然分からない。
私が解っていないのを察したセイジは、苦笑いして話を続けてきた。
「ごめん……焼きもち妬いたんだ……セルジュに」
「え……セイジが、セルジュに?」
「う……ん」
凄く恥ずかしそうに口を結んで頷いたセイジが私には凄く可愛く見えてしまって、ハート型になった心臓が、口から飛び出してきそうなほどときめいてしまった。

