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ラブカルチャースクール 3
第12章 Lesson 欲

「そっか……じゃぁ殆どの講師が知っているんだね」
だからかな――
忙しい四天王が、わざわざ私たちのお昼やジムに付き添ってくれていたのは……
下手な噂を耳に入れさせないようにするのも、理由の一つだったのかもしれない。
四天王は本当に守護神なのね……。
しみじみ有難く思っていると、セイジが首を傾げるように私の顔を覗き込んできた。
「あぁ、でもそれと今日のセルジュが何か関係あるの?」
流石セイジ、話が早い!
合間に私のボケボケがかなり入っていたのに、要点をしっかり掴んでいる。
そんなセイジが頼もしく思えて、いちいち胸がキュンとときめいてしまう。
「セルジュが……『掟改正』を面白く思っていないみたいだから、もし話が聞けたらって思ったの」
「セルジュが?」
「うん……」
正確に言うと『ヤナセに対して敵対心があるから』――なのだけれども、ここでヤナセの名前を出す必要もないかなと判断してみた。
それにヤナセからのミッションにも実のところ関わっていることだから、こればかりは今のところセイジにも言えない――――。
少し気まずくて唇を軽く噛むと
「でもさ、ここだけの話セルジュはミーティングの時に、『掟改正』にはノリノリだったんだよね」
「……へ? うっそ」
『ノンノン! 断固反対でぇ~す! 革命はフランスだけの特権で~す!』
――――指を立てて反対しているセルジュの姿が、脆い壁のようにガタガタと崩壊していき、噛んだ唇が一瞬にしてポカーンと間抜けに開いた。
だからかな――
忙しい四天王が、わざわざ私たちのお昼やジムに付き添ってくれていたのは……
下手な噂を耳に入れさせないようにするのも、理由の一つだったのかもしれない。
四天王は本当に守護神なのね……。
しみじみ有難く思っていると、セイジが首を傾げるように私の顔を覗き込んできた。
「あぁ、でもそれと今日のセルジュが何か関係あるの?」
流石セイジ、話が早い!
合間に私のボケボケがかなり入っていたのに、要点をしっかり掴んでいる。
そんなセイジが頼もしく思えて、いちいち胸がキュンとときめいてしまう。
「セルジュが……『掟改正』を面白く思っていないみたいだから、もし話が聞けたらって思ったの」
「セルジュが?」
「うん……」
正確に言うと『ヤナセに対して敵対心があるから』――なのだけれども、ここでヤナセの名前を出す必要もないかなと判断してみた。
それにヤナセからのミッションにも実のところ関わっていることだから、こればかりは今のところセイジにも言えない――――。
少し気まずくて唇を軽く噛むと
「でもさ、ここだけの話セルジュはミーティングの時に、『掟改正』にはノリノリだったんだよね」
「……へ? うっそ」
『ノンノン! 断固反対でぇ~す! 革命はフランスだけの特権で~す!』
――――指を立てて反対しているセルジュの姿が、脆い壁のようにガタガタと崩壊していき、噛んだ唇が一瞬にしてポカーンと間抜けに開いた。

