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ラブカルチャースクール 3
第12章 Lesson 欲

わっ、かんな~い! フランス人!!
ヤナセに対抗しているくせに、何で『掟改正』に賛成しているのよ!
わぁ~! わぁ~! 絶対腹黒だわ!!
何か企んでいるに違いない!
セイジの話を聞いた途端、セルジュのイメージが更に悪くなっていく。
愕然としている私にセイジは小さく笑って、代弁してくれるかのように話を続けてきた。
「確かにさ……『掟改正』に気が進まない講師や、こんな画期的なことをやろうとしているヤナセを嫉む輩も居なくはない」
「う、うん……」
どうやらセイジは私が暈したところもお見通しのようで、早々にヤナセの名前を出してくる。
「セルジュがヤナセや四天王に対抗意識を持っているのは、周りにいる講師も気付いているから改正案に前向きに賛成してきた時、講師の間でもかなり驚いてはいたんだ」
「そうだよね。絶対反対しそうだもん」
「う~ん、まぁ確執だけ考えると対抗してきそうだけど……でも、この改正は単純にやっぱり嬉しいからさ。セルジュもそれは認めているみたいだよ」
「そっか……じゃぁ違うのかな……」
「違うって?」
「噂の出どころ…………あっ!」
ついポロッと口を衝いた――――。
目と口を見開いて固まった私のおでこをセイジは人差し指の先でチョンと突つく。
「やっぱり琴海、何か調べようとしてたんだ」
自然の流れだったのか、上手くセイジに誘導されたのか――――
脆くも私はヤナセからのミッションをセイジに見破られてしまっていた。
ヤナセに対抗しているくせに、何で『掟改正』に賛成しているのよ!
わぁ~! わぁ~! 絶対腹黒だわ!!
何か企んでいるに違いない!
セイジの話を聞いた途端、セルジュのイメージが更に悪くなっていく。
愕然としている私にセイジは小さく笑って、代弁してくれるかのように話を続けてきた。
「確かにさ……『掟改正』に気が進まない講師や、こんな画期的なことをやろうとしているヤナセを嫉む輩も居なくはない」
「う、うん……」
どうやらセイジは私が暈したところもお見通しのようで、早々にヤナセの名前を出してくる。
「セルジュがヤナセや四天王に対抗意識を持っているのは、周りにいる講師も気付いているから改正案に前向きに賛成してきた時、講師の間でもかなり驚いてはいたんだ」
「そうだよね。絶対反対しそうだもん」
「う~ん、まぁ確執だけ考えると対抗してきそうだけど……でも、この改正は単純にやっぱり嬉しいからさ。セルジュもそれは認めているみたいだよ」
「そっか……じゃぁ違うのかな……」
「違うって?」
「噂の出どころ…………あっ!」
ついポロッと口を衝いた――――。
目と口を見開いて固まった私のおでこをセイジは人差し指の先でチョンと突つく。
「やっぱり琴海、何か調べようとしてたんだ」
自然の流れだったのか、上手くセイジに誘導されたのか――――
脆くも私はヤナセからのミッションをセイジに見破られてしまっていた。

