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ラブカルチャースクール 3
第12章 Lesson 欲
そう……ヤナセが私に言ってきた『お言葉に甘えて』は――――

『噂の出どころ』を探ることだった。

詳しくは、アラタみたいなことを言ってくる講師がいたら、聞ける範囲で噂のことを聞いてくれってことだったけど……。

「な、何で分かったの!?」

セイジに突かれたおでこを手で押さえて、動揺していると

「だって琴海、セルジュに肩を掴まれてまで話を聞きに行こうとしたんだろ? それって相当何か知りたかったんじゃないの」

サラッと言ってのけてきた。

たったあれだけのシチュエーションで、ヤナセミッションまで暴くなんて、セイジも中々侮れない!

やっぱりセイジ素敵~!
千里眼はヤナセだけじゃなかったのね!

ますます惚れ直して、うっとりとセイジを見詰めていたら――――

「まぁ正直、琴海たちに会う前にさ……ヤナセに一言言われて来たんだよね」

へ……ヤナセ様に?
何を??

「ヤナセ、何て言ってきたの?」

本当はそんなこと聞いていいのか分からないが、セイジの顔が曇ったから凄く気になってしまう。

「ハッキリと詳しいことまではヤナセも言わなかったけどさ、琴海に頼み事したから無茶してそうなら助けてやってくれって……」

「あ……無茶ですか」

てか私にミッションを与えた時点で、こういう事態も想定済みだったとか?

用意周到というか……ヤナセの予知能力にいつもながら唖然とさせられていると――
セイジは私の身体を少し倒して、覆い被さるように再びキスをしてきた。

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