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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目

流れるような仕草で教卓に立ったヤナセは、資料と称したファイルを卓上に置いてニッコリと艶やかに微笑む。
「誰かに頼もうと思った時……丁度琴海さんが通り掛かったので、お願いしました。次に何かありましたら、……宜しくお願い致します。では……レッスンの説明に入りますね」
「え~! ちぇ、分かりました~」
ヤナセはいつもの独特な間合いの話し方ながらも、ジュリに一言も口を挟ませない口調で一気に畳みかけて、レッスンに話を移した。
これにはジュリもこれ以上は突っ込めないと思ったのか、素直に引いた――――
と思ったら含みのある笑みを浮かべて、私の方に視線を送って来る。
ひぃぃぃ~!!
絶対後で、質問攻めしてくる気だぁ~!
今から逃げる算段を立てておかなきゃ。
引き攣りながらジュリへ笑い返した頭越しに、ヤナセが小さく笑うのが見えた。
「では……本日新人研修二回目となります。時間とレッスンの流れは……基本前回と同様になります。二時間以内で……コミュニケーションも交えつつ、最低限の実践をして頂きたいと思います」
耳触りの良い声で説明にするヤナセに聞き入りながら、前回のアラタとのレッスンを思い返す。
今回はクニミツかリクだから、前回のアラタみたいなハチャメチャなレッスンにはならないだろう。
だけど、最初のフラッシュバックのこともあるから油断ならない。
そんな私の心情を察したようにヤナセの説明が続く。
「一回目の時も申しましたが……何か緊急事態が発生しましたら、枕元の『非常ボタン』を押して下さい。あと前回のレッスンを参考に……ご自身での反省点などは活かして頂きたいと思います」
グッサリ――――!!
明かに自分のことを言われているとしか思えず、おずおずとヤナセを見上げたらバッチリと目が合ってしまう。
「くれぐれも……ご無理のないように」
「は、い……」
目を細めて心配そうに微笑むヤナセに、申し訳なさにグッと胸が詰まった。
「誰かに頼もうと思った時……丁度琴海さんが通り掛かったので、お願いしました。次に何かありましたら、……宜しくお願い致します。では……レッスンの説明に入りますね」
「え~! ちぇ、分かりました~」
ヤナセはいつもの独特な間合いの話し方ながらも、ジュリに一言も口を挟ませない口調で一気に畳みかけて、レッスンに話を移した。
これにはジュリもこれ以上は突っ込めないと思ったのか、素直に引いた――――
と思ったら含みのある笑みを浮かべて、私の方に視線を送って来る。
ひぃぃぃ~!!
絶対後で、質問攻めしてくる気だぁ~!
今から逃げる算段を立てておかなきゃ。
引き攣りながらジュリへ笑い返した頭越しに、ヤナセが小さく笑うのが見えた。
「では……本日新人研修二回目となります。時間とレッスンの流れは……基本前回と同様になります。二時間以内で……コミュニケーションも交えつつ、最低限の実践をして頂きたいと思います」
耳触りの良い声で説明にするヤナセに聞き入りながら、前回のアラタとのレッスンを思い返す。
今回はクニミツかリクだから、前回のアラタみたいなハチャメチャなレッスンにはならないだろう。
だけど、最初のフラッシュバックのこともあるから油断ならない。
そんな私の心情を察したようにヤナセの説明が続く。
「一回目の時も申しましたが……何か緊急事態が発生しましたら、枕元の『非常ボタン』を押して下さい。あと前回のレッスンを参考に……ご自身での反省点などは活かして頂きたいと思います」
グッサリ――――!!
明かに自分のことを言われているとしか思えず、おずおずとヤナセを見上げたらバッチリと目が合ってしまう。
「くれぐれも……ご無理のないように」
「は、い……」
目を細めて心配そうに微笑むヤナセに、申し訳なさにグッと胸が詰まった。

