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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目

だけど――
「……分からない!」
アラタのあのキャラは元々な気がするし、予兆があった風には思えない。
それにもし、掟改正のことをアラタが聞いてなかったら、もっと普通のレッスンが出来たんじゃないかと思う。
「掟か……」
スクールに初めて説明を受けに来た時に聞いた『ラブカルルール』。
ヤナセに教えて貰った時点では当たり前のことだと思っていたのに、思いのほか講師たちには大きな枷だったことを感じる。
その枷が外されるかもしれない今――
開かずの扉が開かれるかのような、予測不可能なことが起きてくるのかもしれない――――。
「やっぱり、ヤナセが気にしている噂の出どころを早く見つけた方が良いかも……」
もしかしたら今日のレッスン相手から何か聞き出せないかな?
気持ちが探偵モードになってきて、別の意味で緊張が高まってくると――――
カチャ――
ドアが開き、ターゲット……もとい男性講師が現れた。
「こんにちは、コトミさん」
穏やかな口調のようで、どこか控えめに感じる話し方。
長くも短くもない目と耳に軽く掛かるほどの黒髪は、当人の真面目さをより印象付ける。
寄り掛かっていたベッドからピョンと跳ねるように直立して、今日のレッスン相手にお辞儀をした。
「あ、クニミツさんこんにちは! 今日、宜しくお願いします」
「は、はいっ! こちらこそ、宜しくお願い致します」
クニミツは緊張した面持ちでお尻が突き出るほど、私より深々と頭を下げてきた。
「……分からない!」
アラタのあのキャラは元々な気がするし、予兆があった風には思えない。
それにもし、掟改正のことをアラタが聞いてなかったら、もっと普通のレッスンが出来たんじゃないかと思う。
「掟か……」
スクールに初めて説明を受けに来た時に聞いた『ラブカルルール』。
ヤナセに教えて貰った時点では当たり前のことだと思っていたのに、思いのほか講師たちには大きな枷だったことを感じる。
その枷が外されるかもしれない今――
開かずの扉が開かれるかのような、予測不可能なことが起きてくるのかもしれない――――。
「やっぱり、ヤナセが気にしている噂の出どころを早く見つけた方が良いかも……」
もしかしたら今日のレッスン相手から何か聞き出せないかな?
気持ちが探偵モードになってきて、別の意味で緊張が高まってくると――――
カチャ――
ドアが開き、ターゲット……もとい男性講師が現れた。
「こんにちは、コトミさん」
穏やかな口調のようで、どこか控えめに感じる話し方。
長くも短くもない目と耳に軽く掛かるほどの黒髪は、当人の真面目さをより印象付ける。
寄り掛かっていたベッドからピョンと跳ねるように直立して、今日のレッスン相手にお辞儀をした。
「あ、クニミツさんこんにちは! 今日、宜しくお願いします」
「は、はいっ! こちらこそ、宜しくお願い致します」
クニミツは緊張した面持ちでお尻が突き出るほど、私より深々と頭を下げてきた。

