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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目
「えっと……塾の講師って、長くされていたんですか?」

気分転換も兼ねて前職のことでも聞いてみた。

クニミツがラブカル講師を目指した切っ掛けが知れるような気もしたら――――

「いえ、三年くらいです。特に大きな塾でもなくて、当たり障りなく塾生とも接している程度の講師でした」

塾時代を話すクニミツからは覇気を感じない、アラタとは真逆なタイプに感じる。

だけど妙に胸の奥がザワザワしてくる感じがするのは

――――何でだろう?

「はぁ……なんで塾の講師になったんですか?」

ずっと尋問しているみたいになってきているけど、どこか殻を被っていそうなクニミツの胸の内を少しでも吐き出して貰いたいと思ったのだ。

私もレッスンに通う中に、自分の中にずっと溜めていたものを吐き出して凄く楽になれたし、前向きになれた。

それを引き出してくれたのは、担当してくれた講師たちだ。

――――ハヤト以外の。

クニミツが講師を目指した理由を知っておかないと、このままレッスンしてもただ『こなす』だけで終わってしまいそうな気がした。

クニミツは正面を見据えていた視線を質問攻めする私に、ようやく向けてくる。

「コトミさん、どうしてそんなに色々と聞いてくれるんですか?」

「へ? クニミツさんのこと知りたいからだよ」

「知りたい?」

「うん! 私もね生徒でレッスンに通っている時に、講師の人たちにいっぱい話を聞いてくれて『頑張ったね』って言って貰えたら凄く嬉しかったの」

そう、皆『頑張ったね』って――――
その一言に本当に救われたっけ……

ハヤトを除いてだけど――――。

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