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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目

「うん……。私で良ければ」
きっと凄く傷付いた筈だ……。
それでも『このままじゃいけない』と前に進もうとしているクニミツの役に立つなら、自分事のようにちゃんと受け止めたい。
クニミツは切な気な表情で「ありがとうございます」と小さく言うと、過去のトラウマを語りだした――――。
「元彼女から別れを切り出された時……もう相手と結婚する予定まで決めているって言われたんです」
「でも、クニミツさんもプロポーズしようとしてたんでしょ? それは言わなかったの?」
もう終わったこととして話してくれているのに、当時のクニミツの気持ちを考えると居た堪れなくて、つい力が入ってしまう。
「言おうとは思ったんですが……言えませんでした」
「そう……優しいね」
きっと彼女を困らせないようにクニミツは、身を引いたのかもしれない。
でも、もしそこでクニミツが諦めなかったら、二人の人生はもっと違ったものになっていたんじゃないかな――――?
口には出さなかったけど、そんなことを思っていると――
「優しくなんかないんですよ。彼女……妊娠していたんです。だから……何も言えなかっだけなんです……」
穏やかな口調で話しながらも、クニミツは遠くを見るように空中に視線を泳がせる。
「にんっ! にん……」
妊娠ですってぇぇぇ~!!
衝撃の結果に『妊娠』をオウム返ししそうになったけど、傷に塩を塗るような気がして慌てて言葉を飲み込んだら忍者みたいになってしまった。
実際、忍者の掛け声は知らないけど――。
きっと凄く傷付いた筈だ……。
それでも『このままじゃいけない』と前に進もうとしているクニミツの役に立つなら、自分事のようにちゃんと受け止めたい。
クニミツは切な気な表情で「ありがとうございます」と小さく言うと、過去のトラウマを語りだした――――。
「元彼女から別れを切り出された時……もう相手と結婚する予定まで決めているって言われたんです」
「でも、クニミツさんもプロポーズしようとしてたんでしょ? それは言わなかったの?」
もう終わったこととして話してくれているのに、当時のクニミツの気持ちを考えると居た堪れなくて、つい力が入ってしまう。
「言おうとは思ったんですが……言えませんでした」
「そう……優しいね」
きっと彼女を困らせないようにクニミツは、身を引いたのかもしれない。
でも、もしそこでクニミツが諦めなかったら、二人の人生はもっと違ったものになっていたんじゃないかな――――?
口には出さなかったけど、そんなことを思っていると――
「優しくなんかないんですよ。彼女……妊娠していたんです。だから……何も言えなかっだけなんです……」
穏やかな口調で話しながらも、クニミツは遠くを見るように空中に視線を泳がせる。
「にんっ! にん……」
妊娠ですってぇぇぇ~!!
衝撃の結果に『妊娠』をオウム返ししそうになったけど、傷に塩を塗るような気がして慌てて言葉を飲み込んだら忍者みたいになってしまった。
実際、忍者の掛け声は知らないけど――。

