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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目

驚きの余り「にんにん」言いながら、目を見開いる私の姿がおかしかったのか、クニミツは穏やかに微笑んできた。
「コトミさん、そんなに驚きましたか」
「あっ、ごめんなさい。……うん、驚いちゃった」
「あはははっ! ははははは! ……ははは……はぁ~……」
正直に白状して謝ったらクニミツは初めて弾けたように笑い出し――そして急に空気が抜けた風船みたいに萎んでくる。
「クニミツさん?」
項垂れて黙ってしまったクニミツが心配になって、頭を傾けて下から顔を覗き込むと
「……ありがとうございました。スッキリしました」
気が抜けたような表情だけど、クニミツは笑っていた。
「大丈夫……ですか?」
「微妙ですが……ちょっと楽になった気がします」
「そう……」
ずっと抱えてきたトラウマが簡単には解決するとは思えないけど、パンパンに張り詰めていたクニミツの心が少し軽くなったなら嬉しく思えた。
クニミツは俯いた顔をやや上げて、猫背気味の姿勢で静かに口を開く。
「さっきの続き何ですけど……自分、逃げたんです。二人の前から」
「逃げた?」
「はい。翌日には辞表を書いて、抱えていた仕事を必死で片づけて……一か月後には会社を辞めました」
「相当ショックだったんだね」
「その時は……今となったら情けない話ですよね」
クニミツは逃げたというけれど、翌日には会社を辞める思いに駆られるほど彼女のことを好きだったことが伝わってきて、胸が痛くなった……。
「コトミさん、そんなに驚きましたか」
「あっ、ごめんなさい。……うん、驚いちゃった」
「あはははっ! ははははは! ……ははは……はぁ~……」
正直に白状して謝ったらクニミツは初めて弾けたように笑い出し――そして急に空気が抜けた風船みたいに萎んでくる。
「クニミツさん?」
項垂れて黙ってしまったクニミツが心配になって、頭を傾けて下から顔を覗き込むと
「……ありがとうございました。スッキリしました」
気が抜けたような表情だけど、クニミツは笑っていた。
「大丈夫……ですか?」
「微妙ですが……ちょっと楽になった気がします」
「そう……」
ずっと抱えてきたトラウマが簡単には解決するとは思えないけど、パンパンに張り詰めていたクニミツの心が少し軽くなったなら嬉しく思えた。
クニミツは俯いた顔をやや上げて、猫背気味の姿勢で静かに口を開く。
「さっきの続き何ですけど……自分、逃げたんです。二人の前から」
「逃げた?」
「はい。翌日には辞表を書いて、抱えていた仕事を必死で片づけて……一か月後には会社を辞めました」
「相当ショックだったんだね」
「その時は……今となったら情けない話ですよね」
クニミツは逃げたというけれど、翌日には会社を辞める思いに駆られるほど彼女のことを好きだったことが伝わってきて、胸が痛くなった……。

