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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目

話して少し浮上してきたのか、力が抜けていたように猫背になっていたクニミツの背中が真っ直ぐになってくる。
「会社を辞めて、直ぐに自宅の近所で募集していた塾講師になったんです。だけど彼女のことを吹っ切れないし、漫然と日々を過ごしている中で……このままじゃいけない気がしたんです」
「うん」
「その時にいつも行く本屋で、スクールの人に突然声を掛けられたんです」
「声を? それってスカウト?」
「はい……自分はそうだったんです。最初話を聞いた時は、自分なんかとんでもないとも思ったんですけど、変わりたいと思ったタイミングだったんで……これも何か意味があるのかなと思ってしまって」
「そ、そう……だったんだ」
ようやくクニミツが、ラブカル講師を目指した全貌が明らかになった。
まさかクニミツがセイジと同じく、スカウト組だとは思わなかった――!!
それって、クニミツが逸材ってことだよね?
うわぁぁぁ~!
私頑張らないと、責任重大!!
「凄いことだと思うよ! このラブカルにスカウトされたんだもん! きっと今までの経験も無駄にならないと思うよ!」
「それならいいんですけど……自分、口下手だし」
「いやいや、無駄に喋ればいいってもんじゃないから」
アラタみたいに!!
「コトミさんに、そう言って貰えると嬉しいです。実は、研修中も心の中でずっと無理だと思っていたんですけど……コトミさんのお蔭で、本当に頑張ってみようと決心できたんです」
軽く握った手を筋の通った鼻先に軽く当て、クニミツは照れ臭そうにはにかんだ。
「会社を辞めて、直ぐに自宅の近所で募集していた塾講師になったんです。だけど彼女のことを吹っ切れないし、漫然と日々を過ごしている中で……このままじゃいけない気がしたんです」
「うん」
「その時にいつも行く本屋で、スクールの人に突然声を掛けられたんです」
「声を? それってスカウト?」
「はい……自分はそうだったんです。最初話を聞いた時は、自分なんかとんでもないとも思ったんですけど、変わりたいと思ったタイミングだったんで……これも何か意味があるのかなと思ってしまって」
「そ、そう……だったんだ」
ようやくクニミツが、ラブカル講師を目指した全貌が明らかになった。
まさかクニミツがセイジと同じく、スカウト組だとは思わなかった――!!
それって、クニミツが逸材ってことだよね?
うわぁぁぁ~!
私頑張らないと、責任重大!!
「凄いことだと思うよ! このラブカルにスカウトされたんだもん! きっと今までの経験も無駄にならないと思うよ!」
「それならいいんですけど……自分、口下手だし」
「いやいや、無駄に喋ればいいってもんじゃないから」
アラタみたいに!!
「コトミさんに、そう言って貰えると嬉しいです。実は、研修中も心の中でずっと無理だと思っていたんですけど……コトミさんのお蔭で、本当に頑張ってみようと決心できたんです」
軽く握った手を筋の通った鼻先に軽く当て、クニミツは照れ臭そうにはにかんだ。

