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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目
さて――問題はここからだ。

抱き締めるだけでこんなにいっぱいいっぱいなクニミツが、これから初めての相手とセックスが出来るのだろうか?

彼女とは普通にしていただろうけど、トラウマがあるのに『彼女としていたみたいに』――――
とは、言いにくい。

だからって私からリードして良いものだろうか?

うぅ、誰かに相談したい……。

思わず、枕元の非常ボタンに目が行ってしまう。

駄目だ……もう私も講師なんだから、自分で考えないと!

取り敢えず流れさえ一回分かれば、クニミツも次からはスムーズに出来るようになるかもしれない。

今日は私がクニミツを引っ張って行こう!

よっし!
チワワ、いざ行かん!!

クニミツの方に振り返り、気合を込めた目で顔を見上げる。

「コトミさん?」

不思議そうにしているクニミツの首に手を伸ばし、顔を近付けて……キスしようとした――――

けど――――

届かなぁ~い!!

クニミツの身長が何センチあるか分からないけど、明らかにタッパが違い過ぎる。

私は校庭の鉄棒にでもぶら下がるみたいに、クニミツの肩を掴んで吊り下がってしまった。

「コトミさん、どうかしましたか?」

少し驚きながらも、クニミツは私の腰に手を回して身体が落ちないように支えてくれる。

こういう所は、気が利いているんだけどな~。

「その……キスしようと思ったの」

「キ、キスッ!」

「きゃぁっ!」

正直にただぶら下がった訳じゃないことを伝えたら、クニミツは驚いて腰を支えていた手を放してしまい、私は重力のまま床に落ちていった。

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