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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目
クニミツもベッドの上に乗ると真剣な表情で、私を見詰めてくる。

「お邪魔します」

「……っ!」

真面目に言ってくるクニミツに笑いそうになってグッと堪えたけど、一所懸命な姿が微笑ましく思えた。

クニミツは再び一礼をして、私を覆うように四つん這いで囲ってきた。

唇を噛んでジッと見詰めてくる表情からは、クニミツの緊張が伝わってくる。

さぁ……クニミツのシミュレーション的には、次はどうするんだろう――――。

期待とちょっとの不安を胸に抱きながら、私もクニミツを真っ直ぐ見ていると――

「耳とか、触っても大丈夫ですか?」

「……うん、大丈夫だよ」

またキスされるかと思ったら、クニミツなりに工夫を凝らしてきた。

神経質そうだけど、綺麗で長い指が私の頬に掛かった髪をそっと払う。

微かに肌に触れた指先の感触が、こそばゆい。

クニミツの指先が耳たぶに触れると、優しく撫で始めた。

「んっ……」

敏感な部分の耳を擦られると、モゾモゾとくすぐったくて肩を軽く竦める。

「大丈夫ですか?」

撫でる指の動きを一瞬止めて、クニミツは心配そうに見詰めてきた。

「うん……平気。気持ち良いよ」

「良かった」

張り詰めていたクニミツの表情が、少し穏やかになる。

指先は耳の縁を辿り、軟骨の皺まで撫でてきた。

耳から広がるこそばゆさは、徐々に淡い快感に変化を始める。

「ふっ……ん……」

「コトミさん……」

何より壊れ物を触っているような、クニミツの指先が凄く優しくて――――

温かく感じた。

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