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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目
名前まで印字されたゴムはスクール講師の証の一つだ。

勃起した時に採寸するんだろうけど、どうやって型を取るのか気になってしまう。

勿論セイジも、四天王もアソコの型……取ったんだよね。

脱ぎかけたショーツを膝で止めて、思わず想像しそうになる。

そんな私に背を向けて、息子にゴムを被せているクニミツが問いかけに答えてきた。

「いえ、まだオリジナルは作っていないんです。研修が合格して、本格的に生徒のレッスンが始めると作って貰えるみたいです」

「えっ! そうなんだ……」

じゃぁまだ『KUNIMITSU』と印字されたゴムではないんだ。

そっか……こうやってレッスン受けているからって、必ず講師デビューするとは限らないんだ。

ゴム一つで、シビアな現実を垣間見てしまった。

そうシミジミ思っていると――――

「コトミさん、お待たせしました。着け終わりました」

ようやくクニミツがゴムを装着した。

「じゃぁ初歩的なことから始めましょうか?」

初歩と言っても、私の中では胸を揉むくらいなのだけど……

一応クニミツがレッスンに戻りやすいように提案しつつ、自分もショーツを脱ぎ終わる。

「わっ! コトミさん、もう脱がれたのですか!」

クニミツが過剰に反応を示してきた。

「あ……うん、レッスンだし。どうせ脱がないとだから」

「そうですよね……」

「もしかして……シミュレーションと違っちゃいました?」

「少し……でも、自分が勃起した時点で、予定外だったので……。もう少し後で勃起すると思ってたんですけど」

「……そうですか。それは残念ですね」

言葉が見つからない上に、つい棒読み口調で返事をしてしまった。

勃起までシミュレーションしていたのかぁぁぁ!?
流石にここまでくると、マニュアル過ぎるだろ~!!

溜め息が出そうなのを堪えて時計を見やると、レッスン時間は残り一時間になっていた。

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