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第13章 I Lesson ３回目

入った――！！

難攻不落の城に侵入成功をした気分になって、テンションが上がる。

「うっ……うぅ……」

そんな私とは逆に、クニミツは絶望的な感じで顔をマットに埋めて呻き声をだしていた。

あれ……泣かせちゃったかな？

でもここで怯んでしまったら、ここまで頑張った意味がない。

確か少し膨らんだところあって、そこが男性の快感ポイントの『前立腺』だった筈。

第二関節まで入った中指をクニミツの中で弄っていくと――――

「あぁっ！　止めてぇぇぇ……うぅぅっ！」

ビクビクと身体を震わせて、指を排除するかのように力がますます入ってくる。

元々は排泄をする部分だ。

押し出す力は思いのほか強かった。

もう～！
穴の中まで頑固だなぁ～！

私は歯を食いしばって、負けじと指を動かしていく。

確実に前立腺を刺激したいけど、今はちょっと余裕がない。

今度『アナル好き』のコウセイに会ったら、改めて教えて貰うことにしよう。

ゴムは付けているけど、粘膜を傷つけないように慎重に指を動かしていく。

「ふぅっ！　あぁぁ……」

いい加減出すもん出してしまえば楽になれるのに、何がそんなにクニミツを駆り立てているのだろう――――？

顔は見えないけど、かなり苦しそうだ。

うなじにすら、汗が浮き出している。

「クニミツさん、無理しないで」

「むり……してま……せん」

めちゃめちゃしてるじゃぁぁぁ～ん！！
ええい、もう止めを刺そう！

中指の回転を速めて中を掻き回すと、グチュグチュと水音が響いてきた。