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ラブカルチャースクール 3
第13章 I Lesson 3回目

カツカツカツ――――
足音が聞えたのは非常ボタンを押して、数秒後だった。
ナースコール並みに対応が早いな。
クニミツはまだ、シクシクと泣き伏せている。
私はローブの裾を軽く払い、床に正座をして三つ指をついた。
カツカツカツ……ガチャ――――
ドアが開け放たれると同時に、勢いよく頭を下げる。
「申し訳ありません!! この度は私の不徳の致すところでして、決してクニミツさんは悪くなく不可抗力だったんです!!」
一気に捲し立てるように平謝りをした。
そして頭上から
『クス……』
と聞こえるかと思いきや――――
「コトミさん……だったよね。床に素足で座って居たら冷えるから、立ちましょうかね」
あれ……
この声ヤナセじゃない。
拍子抜けして顔を上げると、前回ヤナセと一緒に来た講師が優しく笑いかけていた。
「あ……カミジョウさん」
「ごめんね。ヤナセは別件で今は来れないみたいなんだ」
カミジョウさんは目を見開いてキョトンとしている私の手を取って、ゆっくりと立たせてくれる。
穏やかに微笑んでくる笑顔は、ヤナセのとも他の講師陣ともまた雰囲気が違って、歳を重ねたからこそ滲み出る温かさを感じた。
何だろう……
まだ少ししか話していないのに、凄く落ち着く~。
流石、ヤナセが『さん』付けするだけある気がする!
添えるように私の手を乗せてくれるカミジョウさんの手も、凄く温かい。
「あ……すみません」
「そんな畏まらなくて大丈夫だよ。彼のことは僕が見ているからコトミさんは着替えておいで」
「はいっ! ありがとうございます」
立たせて貰った私は深々と一礼すると、笑顔のカミジョウさんと泣いているクニミツを背に更衣室に向かった。
足音が聞えたのは非常ボタンを押して、数秒後だった。
ナースコール並みに対応が早いな。
クニミツはまだ、シクシクと泣き伏せている。
私はローブの裾を軽く払い、床に正座をして三つ指をついた。
カツカツカツ……ガチャ――――
ドアが開け放たれると同時に、勢いよく頭を下げる。
「申し訳ありません!! この度は私の不徳の致すところでして、決してクニミツさんは悪くなく不可抗力だったんです!!」
一気に捲し立てるように平謝りをした。
そして頭上から
『クス……』
と聞こえるかと思いきや――――
「コトミさん……だったよね。床に素足で座って居たら冷えるから、立ちましょうかね」
あれ……
この声ヤナセじゃない。
拍子抜けして顔を上げると、前回ヤナセと一緒に来た講師が優しく笑いかけていた。
「あ……カミジョウさん」
「ごめんね。ヤナセは別件で今は来れないみたいなんだ」
カミジョウさんは目を見開いてキョトンとしている私の手を取って、ゆっくりと立たせてくれる。
穏やかに微笑んでくる笑顔は、ヤナセのとも他の講師陣ともまた雰囲気が違って、歳を重ねたからこそ滲み出る温かさを感じた。
何だろう……
まだ少ししか話していないのに、凄く落ち着く~。
流石、ヤナセが『さん』付けするだけある気がする!
添えるように私の手を乗せてくれるカミジョウさんの手も、凄く温かい。
「あ……すみません」
「そんな畏まらなくて大丈夫だよ。彼のことは僕が見ているからコトミさんは着替えておいで」
「はいっ! ありがとうございます」
立たせて貰った私は深々と一礼すると、笑顔のカミジョウさんと泣いているクニミツを背に更衣室に向かった。

