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ラブカルチャースクール 3
第14章 Lesson お忍び

何処に行くのだろう――――?
ヤナセが『お忍び』を提案してから、あれこれ詮索することなく大人しく付いていく。
「念のため……裏口からでましょうか」
「は、はいっ!」
裏口なんてあったんだぁ~!
本当にお城から城下町にでも行くような、お忍び感がする。
そうなるとヤナセが城主で、私は小姓かしら?
ドキドキドキ――――。
何でヤナセが突然こんな提案をしてきたかは、今はまだ解らないけど、久々のプライベートタイムに自然と胸が逸る。
スクールの外は、高層ビルが建ち並ぶオフィス街だ。
スーツ姿の私たちは、傍から見たらどこかの会社で働いている社員に思われるだろうか?
まだ帰宅時間からは少し早い時間でも人通りはそこそこあって、通りすがる人たちがちらほらと、こっちに視線をよこしてくる――――
けど、そのベクトルは真っ直ぐヤナセに向けられているは明らかだ。
中には不思議そうに私を見る人もいるけど
『何、このおまけ?』
くらいに思われているのは、容易に感じ取れた。
そうだった……
久しぶりで忘れていたけど、ヤナセと歩くとこうなるんだ。
多分他の講師と歩いても視線は集まるだろうけど、ヤナセは格別だろう。
だって、お腹ポッコリのオジサンだって見惚れて立ち止まっているもの。
一緒に歩いているのも『羞恥プレイ』な気がしてきて、少しずつ足取りが下がっていってしまう。
だけどそれをヤナセが見逃す筈もなく――――
「琴海さん……大丈夫ですか? 少し歩くペース落としましょうか?」
充分過ぎるくらい私に合わせてゆっくり歩いてくれていたのに、ヤナセは更に速度を落としてくれようとした。
ヤナセが『お忍び』を提案してから、あれこれ詮索することなく大人しく付いていく。
「念のため……裏口からでましょうか」
「は、はいっ!」
裏口なんてあったんだぁ~!
本当にお城から城下町にでも行くような、お忍び感がする。
そうなるとヤナセが城主で、私は小姓かしら?
ドキドキドキ――――。
何でヤナセが突然こんな提案をしてきたかは、今はまだ解らないけど、久々のプライベートタイムに自然と胸が逸る。
スクールの外は、高層ビルが建ち並ぶオフィス街だ。
スーツ姿の私たちは、傍から見たらどこかの会社で働いている社員に思われるだろうか?
まだ帰宅時間からは少し早い時間でも人通りはそこそこあって、通りすがる人たちがちらほらと、こっちに視線をよこしてくる――――
けど、そのベクトルは真っ直ぐヤナセに向けられているは明らかだ。
中には不思議そうに私を見る人もいるけど
『何、このおまけ?』
くらいに思われているのは、容易に感じ取れた。
そうだった……
久しぶりで忘れていたけど、ヤナセと歩くとこうなるんだ。
多分他の講師と歩いても視線は集まるだろうけど、ヤナセは格別だろう。
だって、お腹ポッコリのオジサンだって見惚れて立ち止まっているもの。
一緒に歩いているのも『羞恥プレイ』な気がしてきて、少しずつ足取りが下がっていってしまう。
だけどそれをヤナセが見逃す筈もなく――――
「琴海さん……大丈夫ですか? 少し歩くペース落としましょうか?」
充分過ぎるくらい私に合わせてゆっくり歩いてくれていたのに、ヤナセは更に速度を落としてくれようとした。

