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ラブカルチャースクール 3
第3章 Lesson チェリー
スルリ――と身体に巻き付いてセイジの腕が解けていく。

「お疲れ様。気を付けて戻ってね」

「うん!」

前より会える環境でも、顔が見れなくなる時間を迎えるだけで全身の細胞が寂しさを訴えてくる。

私って本当に、セイジに依存し過ぎだよね。

胸の内で自嘲的に笑い、セイジにはニッコリと微笑む。

離れていく私にセイジも優しく微笑んで、手を握ってきてくれた。

「セイジ?」

「琴海、宿題を出すね」

「え……宿題!?」

追加レポート、復習の次は『宿題』ですか!?
何気にセイジってスパルタなの??

さっき冗談でヤナセに『愛の鞭』って言ってはみたけれど、本当に鞭なような気がしてきた。

「わ、分かった。宿題ってなに?」

セイジの鞭なら、いくらでも受けてみせるわ!

腹を括って聞いてみる

「これを一日一個、食べること」

「これを? 毎日……」

「はは! 飽きちゃうかもしれないから、無理しなくていいけどね」

セイジは楽しそうに笑って、私の手のひらに数個のさくらんぼのキャンディーを載せた。

ピンク色のセロファンに包まれたキャンディーを見るだけで、セイジとのキスを思い出させる。

でも――――

「毎日食べたら、直ぐになくなっちゃうよ?」

貰ったキャンディーは五個だったから一週間も持たない。

「そうだね……なくなったらまた取りにおいで」

えぇっ! 今、何て言ったの!?

「ここに来て……いいの?」

「うん、いいよ。昼休みくらいなら大抵いるから、琴海が来たくなったらいつでもここにおいで」

「セイジ……」

それは今の私にとって、何よりも嬉しい言葉だった。

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