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ラブカルチャースクール 3
第14章 Lesson お忍び
「もう……残っているのも、それほどありませんね」

ヤナセと隣合わせて少し屈みながら、ショーケースを覗いて残りのケーキを確認する。

「はい、いつも売り切れちゃうんで残っているだけ奇跡的かもしれません」

「クス……じゃぁ今日は奇跡を見せて頂けたんですね……」

ゾクゾクゾク~!!

サラッと低めの声で艶っぽく囁かれた途端、くすぐられたような感覚が鼓膜から全身に広がっていく。

そのダダ漏れの色気、どうにかして下さい!
もう存在が、犯罪だぁぁぁ!!

震えそうな脚を何とか踏ん張って、眉間に気合まで入れて急いでチョイスする。

「私、ベリータルトで! ヤナセさんは決まりましたか?」

ケーキを決めただけで、ドヤ顔気分でヤナセに聞くと

「そうですね……琴海さんにお任せしても宜しいですか?」

「……はい?」

「ブルーマウンテンに……合うものを宜しくお願い致します」

「はい……」

屈んだ姿勢で私を覗き込むように麗し気に微笑むと、ヤナセはマスターに挨拶をしにカウンターいってしまった。

えぇぇぇ――!!
ここまで来ておいて私に決めさせるなんて、これは何プレイですか――!?

それも『ブルーマウンテン』のイントネーションが、無駄に色っぽくて、一瞬コーヒーの銘柄だと忘れてしまいそうになったわ!

冗談はさて置き、ヤナセが気に入りそうなケーキってどれだろう?

奥さんが作ったからには、全部美味しいけど……。

そう言えばブルーマウンテン飲んだことないしなぁ~。

腕を組んで、ここ最近では一番脳みそをフル回転していると――――

カラ~ン……コロ~ン……

来客が訪れた鐘の音が鳴った瞬間――――

「見たわよぉぉぉ~」

おどろおどろしい声と共に、背中に何か張り付いてきた。

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