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ラブカルチャースクール 3
第14章 Lesson お忍び
「ひゃぁっ!」

「見たわよぉ~。ヤナセと二人っきりで何しているの~?」

甘い香りと――この声――――。

「ど、どうして……ここに……」

「ふふふ~二人が裏口から出て行くのを偶然見つけて、後を付けてきたのよ~。尾行していたのに気付かなかったでしょ?」

「う、うん……全然」

ヤナセと一緒の歩いている羞恥プレイに気を取られていて、背後の視線まで気が回らなかった……。

て、気付かないわっ!

「二人だけで楽しもうなんて、ズルいじゃないの~」

「これにはきっと、深い訳がありまして」

「んん? きっと~? どういうこと」

「いあやぁ~。それはちょっとぉぉぉ」

私もヤナセがここに連れて来てくれた真意は、まだ分からないし!

それよりいい加減、離れて欲しいんですけど――――

そう思ったときだった。

ぺリぺリぺリ~!

背中にくっ付いていたものが、仰け反るように引き剥がされていく。

「ちょっと、ちょっと~! もうちょっと優しくしてちょうだい、ヤナセ!」

「何で……お前がここにいるんだ……ホズミ」

そう――――またしても『おんぶお化け』になっていたのは、ホズミだった――――。

ヤナセはヘーゼルの瞳を光らせながら、長い板棒を私の背中から剥ぎ取る。

「ふふん! ヤナセとチワワちゃんが、裏口から出て行くのを見かけたからよ!」

「見かけたからって……何で後を付けてくるんだ? そのほっかむりは……どういうつもりだ?」

更に……姉さんは、ほっかむりまでしていたのだ。

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