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ラブカルチャースクール 3
第14章 Lesson お忍び

「後付けると言ったら、ほっかむりは必須アイテムでしょ~」
一応頭に被っているのは、唐草模様じゃなくて、お洒落なブランド品のハンカチだけど……却って目立つ気がするんですけど~。
「姉さん、その格好で付いてきたの?」
「ふふふ~。雰囲気作りも、役になり切るのは必要でしょ?」
そう言ってホズミは長い指を一本立てて口元に当てるけど、結び目がちょうど指先に当たっていて、絵面が愉快になっている。
役って……何のだ?
唖然としている私と、呆れているヤナセとを横目にホズミは、ショーケースの中をの物色し始めた。
「やぁ~ん! もう余り残ってなぁい! チワワちゃんは何にしたの~?」
「私はベリータルトです。ヤナセさんのは、まだ決まっていません」
「あらそう~。じゃぁヤナセのは、私が決めてあげる~」
「結構だ……」
速攻で、ヤナセが拒否する。
「んまぁ! 失礼しちゃうわぁ~」
「えっと、じゃぁ姉さんのも私が決めて良いですか?」
「あんら~! チワワちゃんが選んでくれるの~! ホズミ感激~」
ケーキを選ぶだけなのに、姉さんはグーにした両手を顎に添えて片脚まで上げて感激を表現してくる。
「はい、この中から厳選させて頂きます!」
とは、言ったものの残っているケーキは本当に僅かで選択肢もそれほどないのだけども……。
そのタイミングで奥さんが
「残り物より今パンケーキ焼いているから、そっちをお食べなさい」
キッチンから顔を出してくると共に、甘い香りが漂ってきた。
一応頭に被っているのは、唐草模様じゃなくて、お洒落なブランド品のハンカチだけど……却って目立つ気がするんですけど~。
「姉さん、その格好で付いてきたの?」
「ふふふ~。雰囲気作りも、役になり切るのは必要でしょ?」
そう言ってホズミは長い指を一本立てて口元に当てるけど、結び目がちょうど指先に当たっていて、絵面が愉快になっている。
役って……何のだ?
唖然としている私と、呆れているヤナセとを横目にホズミは、ショーケースの中をの物色し始めた。
「やぁ~ん! もう余り残ってなぁい! チワワちゃんは何にしたの~?」
「私はベリータルトです。ヤナセさんのは、まだ決まっていません」
「あらそう~。じゃぁヤナセのは、私が決めてあげる~」
「結構だ……」
速攻で、ヤナセが拒否する。
「んまぁ! 失礼しちゃうわぁ~」
「えっと、じゃぁ姉さんのも私が決めて良いですか?」
「あんら~! チワワちゃんが選んでくれるの~! ホズミ感激~」
ケーキを選ぶだけなのに、姉さんはグーにした両手を顎に添えて片脚まで上げて感激を表現してくる。
「はい、この中から厳選させて頂きます!」
とは、言ったものの残っているケーキは本当に僅かで選択肢もそれほどないのだけども……。
そのタイミングで奥さんが
「残り物より今パンケーキ焼いているから、そっちをお食べなさい」
キッチンから顔を出してくると共に、甘い香りが漂ってきた。

