この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第14章 Lesson お忍び

食器の音を立てることもなく、メスでも扱うかのように綺麗にパンケーキを切っていく――――
ハートの真ん中からザックリと!!
「ちょっと、ちょっと~! 敢えて真ん中から切っていくことないじゃない」
「どうやって食べようが……勝手だろ」
両手を握って異議申し立てをするホズミに、ヤナセは口端を上げて微笑み返す。
ヒュォォォォ――――!!
美形なだけに、その微笑みが凄く怖い。
明らかにヤナセが『ドS』なのことが証明されたようだった。
そういえば……旦那に姉さんの焼いたスコーンを勧めたら、ハート型を見事に真っ二つに割っていたよな。
ついそんなことまで、思い出してしまった。
ヤナセとホズミの掛け合いを見守りつつ、私はハートの丸みから一口サイズに切って口に入れる。
熱で溶けたアイスクリームと、ほろ苦いキャラメルがパンケーキの甘さと絶妙に絡まって口の中が一瞬にして幸せが広がっていく。
「ほ、ほいひぃぃぃ~」
ナイフとフォークを持っていながらも、ジタバタしたくなる美味しさだ。
「きゃぁ~! チワワちゃんが喜んでくれて、良かったわ~」
ホズミは顔の向きを私の方に向き直し、両手を合わせてご満悦に微笑む。
「うん! 凄く美味しいよ! 生地もフワフワだし、またアイスが染み込むとしっとりして口の中で蕩けるの~」
「あら~チワワちゃん、グルメリポーターみたいね! ちょっとヤナセもこれくらい言えないの~。ワタリじゃないんだから、黙々と食べてないでよ!」
「……生地のタネ作ったの……奥さんだから」
「あ……」
「きぃぃぃ~! 身も蓋もないじゃないの~」
ヤナセはサラッと、ホズミをノックアウトしてしまった。
ハートの真ん中からザックリと!!
「ちょっと、ちょっと~! 敢えて真ん中から切っていくことないじゃない」
「どうやって食べようが……勝手だろ」
両手を握って異議申し立てをするホズミに、ヤナセは口端を上げて微笑み返す。
ヒュォォォォ――――!!
美形なだけに、その微笑みが凄く怖い。
明らかにヤナセが『ドS』なのことが証明されたようだった。
そういえば……旦那に姉さんの焼いたスコーンを勧めたら、ハート型を見事に真っ二つに割っていたよな。
ついそんなことまで、思い出してしまった。
ヤナセとホズミの掛け合いを見守りつつ、私はハートの丸みから一口サイズに切って口に入れる。
熱で溶けたアイスクリームと、ほろ苦いキャラメルがパンケーキの甘さと絶妙に絡まって口の中が一瞬にして幸せが広がっていく。
「ほ、ほいひぃぃぃ~」
ナイフとフォークを持っていながらも、ジタバタしたくなる美味しさだ。
「きゃぁ~! チワワちゃんが喜んでくれて、良かったわ~」
ホズミは顔の向きを私の方に向き直し、両手を合わせてご満悦に微笑む。
「うん! 凄く美味しいよ! 生地もフワフワだし、またアイスが染み込むとしっとりして口の中で蕩けるの~」
「あら~チワワちゃん、グルメリポーターみたいね! ちょっとヤナセもこれくらい言えないの~。ワタリじゃないんだから、黙々と食べてないでよ!」
「……生地のタネ作ったの……奥さんだから」
「あ……」
「きぃぃぃ~! 身も蓋もないじゃないの~」
ヤナセはサラッと、ホズミをノックアウトしてしまった。

