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ラブカルチャースクール 3
第14章 Lesson お忍び

「え、ちょっと姉さん!」
「大丈夫よ~! マスターなら直ぐに作ってくれるから~。チワワちゃんも久々に来たんだから、マスターの味を堪能しなさいな~」
「でも……」
メニューにない物を再度作って貰うだけでも気が引けるのに、それをいきなり三人分も頼むから恐縮してしまう。
慌てる私にホズミは、手を上下に振りながらケタケタ笑っている。
こんな時ワタリだったら自分から作りそうだし、ハナブサがいたらパッシンと締めてくれるだろうけど、その二人はいない――――。
助けを求めるようにヤナセを見ると、ニッコリ美しく微笑み返された。
ドッキン!!
――――てぇ~!
ときめいている場合じゃなくって~!!
確かに店長なら三人分くらい簡単に作れるだろうけど、やはり申し訳ない。
「私、ベリーソーダの作り方教えて貰います」
勉強がてらに手伝おうと思って、椅子から立ち上がろうとした時――――
「ホズミ……」
ヤナセが低い声で、ホズミを呼んだ。
「うっ……もう~分かったわよ~」
名前しか言っていないのにホズミにはその続きでも聞こえたかの如く、席を立ってカウンターに向かっていく。
これは正に――鶴の一声ならぬ『ヤナセの一声』だ。
「あ……」
「琴海さん……」
「はい!」
唖然といるところをヤナセに呼ばれて、我に返る。
背筋を伸ばしてヤナセを見据えると、少し神妙な面持ちをしていた。
「大丈夫よ~! マスターなら直ぐに作ってくれるから~。チワワちゃんも久々に来たんだから、マスターの味を堪能しなさいな~」
「でも……」
メニューにない物を再度作って貰うだけでも気が引けるのに、それをいきなり三人分も頼むから恐縮してしまう。
慌てる私にホズミは、手を上下に振りながらケタケタ笑っている。
こんな時ワタリだったら自分から作りそうだし、ハナブサがいたらパッシンと締めてくれるだろうけど、その二人はいない――――。
助けを求めるようにヤナセを見ると、ニッコリ美しく微笑み返された。
ドッキン!!
――――てぇ~!
ときめいている場合じゃなくって~!!
確かに店長なら三人分くらい簡単に作れるだろうけど、やはり申し訳ない。
「私、ベリーソーダの作り方教えて貰います」
勉強がてらに手伝おうと思って、椅子から立ち上がろうとした時――――
「ホズミ……」
ヤナセが低い声で、ホズミを呼んだ。
「うっ……もう~分かったわよ~」
名前しか言っていないのにホズミにはその続きでも聞こえたかの如く、席を立ってカウンターに向かっていく。
これは正に――鶴の一声ならぬ『ヤナセの一声』だ。
「あ……」
「琴海さん……」
「はい!」
唖然といるところをヤナセに呼ばれて、我に返る。
背筋を伸ばしてヤナセを見据えると、少し神妙な面持ちをしていた。

