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ラブカルチャースクール 3
第14章 Lesson お忍び

「ヤナセさん?」
これから何を言われるのだろう――――?
ヤナセが敢えて、このお店に連れてきてくれてまで、言わんとしていること――。
否応なしに、緊張が五体に走る。
「先ほど……クニミツにトラウマが残らないかと、ご心配されていましたよね」
「はい……クニミツさんが、講師になる前の話を聞かせて貰ったので」
「琴海さんご自身は……大丈夫ですか?」
「え? 私自身ですか?」
「はい……」
私自身の『トラウマ』――――。
ヤナセはそれを気にして、お忍びまでしてくれたのだ。
「多分……大丈夫だと思います。前回のアラタさんも、今回のクニミツさんのレッスンもフラッシュバックは起きなかったですし」
敢えてトラウマになっているとしたら、元旦那に監禁された時に無理矢理に何回も性行為をされたことだろう。
でもそのトラウマが本当にフラッシュバックの引き金になっているかは、自分自身でもまだよく解っていない……。
テーブルに視線を落として、しばし考える。
パンケーキのプレートの溶けたアイスとキャラメルソースが、マーブル状に混ざり合っているのが視界に入った。
グニャグニャして……まるで今の私の頭の中みたいだ。
考え込んでいる私にヤナセは、静かな声で問題提起を続けてくる。
「フラッシュバック……それもありますが、今回は『射精』についてです」
「しゃせ……ぃ?」
「はい……」
ヤナセは小さく頷くと綺麗な指を交差して、ヘーゼルの瞳を少し伏せた。
これから何を言われるのだろう――――?
ヤナセが敢えて、このお店に連れてきてくれてまで、言わんとしていること――。
否応なしに、緊張が五体に走る。
「先ほど……クニミツにトラウマが残らないかと、ご心配されていましたよね」
「はい……クニミツさんが、講師になる前の話を聞かせて貰ったので」
「琴海さんご自身は……大丈夫ですか?」
「え? 私自身ですか?」
「はい……」
私自身の『トラウマ』――――。
ヤナセはそれを気にして、お忍びまでしてくれたのだ。
「多分……大丈夫だと思います。前回のアラタさんも、今回のクニミツさんのレッスンもフラッシュバックは起きなかったですし」
敢えてトラウマになっているとしたら、元旦那に監禁された時に無理矢理に何回も性行為をされたことだろう。
でもそのトラウマが本当にフラッシュバックの引き金になっているかは、自分自身でもまだよく解っていない……。
テーブルに視線を落として、しばし考える。
パンケーキのプレートの溶けたアイスとキャラメルソースが、マーブル状に混ざり合っているのが視界に入った。
グニャグニャして……まるで今の私の頭の中みたいだ。
考え込んでいる私にヤナセは、静かな声で問題提起を続けてくる。
「フラッシュバック……それもありますが、今回は『射精』についてです」
「しゃせ……ぃ?」
「はい……」
ヤナセは小さく頷くと綺麗な指を交差して、ヘーゼルの瞳を少し伏せた。

