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ラブカルチャースクール 3
第14章 Lesson お忍び

「ありがとう。早かったね」
「当ったり前よ~! 殆どマスターが作ってくれたんだもの~!」
ホズミはそう言いながら、エッヘンと胸を張った。
「あはは、何それ~」
姉さんの自慢なのか謙遜なのか微妙なニュアンスが面白くて、凹み掛けていた気分が少し浮上する。
「ふふ、レシピをチワワちゃんのメールボックスに送っておくわね」
「本当!? 凄く嬉しい!!」
「チワワちゃんが喜んでくれて、私も嬉しいわぁ~」
相変わらずお手入れバッチリな綺麗な顔で、ホズミはニッコリと笑う。
ソーダを作るのに動きやすくするためか、ホズミはスーツのジャケットを脱いでシャツを軽く腕まくりをしていた。
更にさっきまでほっかむりしていたハンカチをカウボーイみたいに首元に巻いている。
シャツから見える二の腕は他の講師よりは細く見えるけど、筋張った男性らしい腕をしていて逞しく思えた。
うん……
バリバリなお姉言葉でツルツルなお肌でも、やっぱり姉さんは頼れる男性講師だ。
ホズミが運んで来てくれたベリーソーダのグラスを手に取って、唇にストロー挟む。
コクリ――――
一口飲むと、さっきと全く同じ味がした。
美味しい味をずっと変わらず作っていく、店長の熟練の腕には畏敬の念が湧く。
こんな凄い人たちに囲まれて――
本当に私、『ココ』に居ていいのかな?
余りの自分の未熟さに、目の前に大きな壁が聳え立ったような感覚に陥る。
見詰めるソーダの赤いグラデーションが、ぼやけて見えた――――。
「当ったり前よ~! 殆どマスターが作ってくれたんだもの~!」
ホズミはそう言いながら、エッヘンと胸を張った。
「あはは、何それ~」
姉さんの自慢なのか謙遜なのか微妙なニュアンスが面白くて、凹み掛けていた気分が少し浮上する。
「ふふ、レシピをチワワちゃんのメールボックスに送っておくわね」
「本当!? 凄く嬉しい!!」
「チワワちゃんが喜んでくれて、私も嬉しいわぁ~」
相変わらずお手入れバッチリな綺麗な顔で、ホズミはニッコリと笑う。
ソーダを作るのに動きやすくするためか、ホズミはスーツのジャケットを脱いでシャツを軽く腕まくりをしていた。
更にさっきまでほっかむりしていたハンカチをカウボーイみたいに首元に巻いている。
シャツから見える二の腕は他の講師よりは細く見えるけど、筋張った男性らしい腕をしていて逞しく思えた。
うん……
バリバリなお姉言葉でツルツルなお肌でも、やっぱり姉さんは頼れる男性講師だ。
ホズミが運んで来てくれたベリーソーダのグラスを手に取って、唇にストロー挟む。
コクリ――――
一口飲むと、さっきと全く同じ味がした。
美味しい味をずっと変わらず作っていく、店長の熟練の腕には畏敬の念が湧く。
こんな凄い人たちに囲まれて――
本当に私、『ココ』に居ていいのかな?
余りの自分の未熟さに、目の前に大きな壁が聳え立ったような感覚に陥る。
見詰めるソーダの赤いグラデーションが、ぼやけて見えた――――。

