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ラブカルチャースクール 3
第14章 Lesson お忍び

そんなワタリの配慮に、ヤナセは小さく微笑む。
「悪いな……ワタリ」
「あ……すみません」
待っていればスクールに戻るのに、わざわざホズミを探しに来た理由は、そこまで考えてくれてだったのだろうか――――。
更にワタリの場合は、その行動を当たり前のように無自覚でやっていそうだ。
だから伝わりにくいにかな?
ワタリは私とヤナセに返事をする代わりのように、ホズミのハンカチをグイグイと引っ張って立ち上がらせている。
「ちょっ! 自分で立てるから引っ張らないでよ!」
「早くしろ。抱えて運ぶぞ!」
「ぎゃぁぁ! それは絶対いやよ!!」
姉さんはワタリの言葉に、思いっきり拒否反応を表す。
抱えて運ぶ――って、肩に担ぐのかしら?
ワタリなら姉さんぐらいも運べそうだけど、どうにも絵面が愉快過ぎる。
ホズミには悪いけど、想像して笑いそうになるのを口元を押さえて必死で堪えた。
「チワワちゃん、また後でね~」
渋々と立ち上がったホズミは、ペットと離れるのが名残惜しい飼い主みたいに寂しそうな表情で見詰めてくる。
姉さん――――!!
そんなホズミの表情に、私も飼い主と離れたくないワンコな気分になってしまいそうだった。
「姉さん、パンケーキ美味しかったよ! ベリーソーダの作り方も教えてね!」
「えぇっ! 勿論よ!」
まるで映画のワンシーンみたいに、私に手を伸ばすホズミをワタリは容赦なくグイグイと引っ張っていく。
「悪いな……ワタリ」
「あ……すみません」
待っていればスクールに戻るのに、わざわざホズミを探しに来た理由は、そこまで考えてくれてだったのだろうか――――。
更にワタリの場合は、その行動を当たり前のように無自覚でやっていそうだ。
だから伝わりにくいにかな?
ワタリは私とヤナセに返事をする代わりのように、ホズミのハンカチをグイグイと引っ張って立ち上がらせている。
「ちょっ! 自分で立てるから引っ張らないでよ!」
「早くしろ。抱えて運ぶぞ!」
「ぎゃぁぁ! それは絶対いやよ!!」
姉さんはワタリの言葉に、思いっきり拒否反応を表す。
抱えて運ぶ――って、肩に担ぐのかしら?
ワタリなら姉さんぐらいも運べそうだけど、どうにも絵面が愉快過ぎる。
ホズミには悪いけど、想像して笑いそうになるのを口元を押さえて必死で堪えた。
「チワワちゃん、また後でね~」
渋々と立ち上がったホズミは、ペットと離れるのが名残惜しい飼い主みたいに寂しそうな表情で見詰めてくる。
姉さん――――!!
そんなホズミの表情に、私も飼い主と離れたくないワンコな気分になってしまいそうだった。
「姉さん、パンケーキ美味しかったよ! ベリーソーダの作り方も教えてね!」
「えぇっ! 勿論よ!」
まるで映画のワンシーンみたいに、私に手を伸ばすホズミをワタリは容赦なくグイグイと引っ張っていく。

