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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー
「おっそぉ~い、コトミ! 何処に行ってたのよ!」

ラブカルレストランに着くと、三人は先に食べ始めていた。

そして案の定、ジュリは予想していた台詞を言ってくる。

何か言われるかと思ったけど、その時の言い訳を考えていなかった。

取り敢えず――――

「美味しいクッキーが売っているお店があって、どうしても行きたくなったの」

と、もの凄く苦しい理由を言ってみる。

「へぇ~! そんなに美味しいのクッキー?」

「う、うん! 皆で食べたいなぁと思って!」

美味しいという言葉に釣られたのか、ジュリは思いのほかクッキーに興味を示してきた。

セーフ――――
ヤナセと一緒に元バイト先に行っていたことがバレなければ、クッキーに食いつこうがなんでもいい。

「後で、食べよう!」

「わざわざ、悪いわね」

「ありがとう、コトミ」

カレンとサナも鵜呑みにして、嬉しそうに微笑んでお礼を言ってくる。

うぅっ……ごめんね二人とも~。

心の中で手を合わせて、頭を下げた。

「コトミ、それしか食べないの? 夜中お腹空かない?」

お店でパンケーキを食べたばかりだから夕飯は軽めのものにしておくと、相変わらず色んなことに目ざといジュリ、が私のチョイスした献立まで気にしてくる。

「そう~? 後でクッキーも食べるから、ちょっと少なめにしただけだよ」

「ふ~ん。でもコトミちっこいからさぁ、いっぱい食べないと胸も大きくならないわよ」

「うっ……」 

背ならともかく胸のことまで言われるなんて、微妙にショックだ。

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