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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー

別に喧嘩するなとは言わないけど、場所が場所だけに目立ってしまう。
レッスンも一段落して、夕飯を食べにくる講師も結構多い。
えっと、今日のお目付け役は――――
いつも付き添ってくれる四天王は、消去法でいってもハナブサだ。
そのハナブサは近過ぎないテーブルで、こちらの様子を伺っている。
少しくらい離れていても大丈夫なのは私たちが慣れてきたのもあるけど、ハナブサにはあの飛び道具があるからだろう。
どうしよう――――!?
ハナブサに助けを求めるか……。
でも四天王が付き添ってくれているのは私たちが完全に慣れるまで、男性講師や厄介ごとに絡まれないようにとのためだ。
内輪揉めで天下の四天王に、ご出動願うのも申し訳がない。
ここは番犬チワワ、頑張るしかない!
「ね、ねぇっ!」
とにかく場の空気を変えようと、声を発してみると――
「あぁぁ~?」
「何よっ!!」
「はぁ!?」
三人は一斉に鋭い目つきで私を睨んだ。
怖っ!!
だけどここで怯んだら番犬の? 名がすたる。
「くっ!」
「くぅ!?」
「クッキー、食べよう~!!」
「はぁぁぁ~?」
私の提案に三人は明らかに呆れた眼差しで見ながら、気が抜けた声を揃って発した。
よっし!
このままクッキー押しをするぞ!
チャンス到来を逃すまいと、ガサゴソとクッキーが入った紙を広げていく。
「本当に美味しいんだよ~! 一口食べただけで幸せな気分になっちゃうこと請け合いだよ!」
奥さんの作るものは全て、凄く美味しい。
本気で、そう思って言うと
「あら、ホント。美味しそうね」
「香ばしいわね」
「形も可愛いな……」
クッキーを見ただけで三人共、戦闘モードから一気に女子トークへと切り替わった。
レッスンも一段落して、夕飯を食べにくる講師も結構多い。
えっと、今日のお目付け役は――――
いつも付き添ってくれる四天王は、消去法でいってもハナブサだ。
そのハナブサは近過ぎないテーブルで、こちらの様子を伺っている。
少しくらい離れていても大丈夫なのは私たちが慣れてきたのもあるけど、ハナブサにはあの飛び道具があるからだろう。
どうしよう――――!?
ハナブサに助けを求めるか……。
でも四天王が付き添ってくれているのは私たちが完全に慣れるまで、男性講師や厄介ごとに絡まれないようにとのためだ。
内輪揉めで天下の四天王に、ご出動願うのも申し訳がない。
ここは番犬チワワ、頑張るしかない!
「ね、ねぇっ!」
とにかく場の空気を変えようと、声を発してみると――
「あぁぁ~?」
「何よっ!!」
「はぁ!?」
三人は一斉に鋭い目つきで私を睨んだ。
怖っ!!
だけどここで怯んだら番犬の? 名がすたる。
「くっ!」
「くぅ!?」
「クッキー、食べよう~!!」
「はぁぁぁ~?」
私の提案に三人は明らかに呆れた眼差しで見ながら、気が抜けた声を揃って発した。
よっし!
このままクッキー押しをするぞ!
チャンス到来を逃すまいと、ガサゴソとクッキーが入った紙を広げていく。
「本当に美味しいんだよ~! 一口食べただけで幸せな気分になっちゃうこと請け合いだよ!」
奥さんの作るものは全て、凄く美味しい。
本気で、そう思って言うと
「あら、ホント。美味しそうね」
「香ばしいわね」
「形も可愛いな……」
クッキーを見ただけで三人共、戦闘モードから一気に女子トークへと切り替わった。

