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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー
おっ!
やはり女子、甘いものは別腹か!!

「ねねっ! 美味しそうでしょ~! 私お茶淹れてくるから、皆食べてて!」

お茶でも飲んで更に和んで貰おうと思ったら――――

「コトミまだ食べ終わってないから、私が淹れて来るわよ」

そう言って立ち上がったのは――カレンだった。

「え、良いの?」

「別に四人分くらい、直ぐに淹れて来れるわよ。コトミは早く食べなさいな」

確かに茶道も習っていて、まかりなりにもラブカルの女性講師なのだから、お茶くらいお手のものだろう。

でも――まさかカレンがジュリの分のお茶を淹れてきてくれるなんて、奇跡を見たような気持になった。

「ありがとう、カレン!」

尻尾を振るくらいの感動でお礼を言うと、カレンは少し顔を赤らめて困ったような顔になる。

「そんなに、大したことじゃないわよ」

照れ臭そうに呟いて、カレンはお茶を淹れに向かった。

流石、奥さんの魔法の(?)クッキー!
一瞬にして、心を和ませてくれるな~!

そんな私の胸の内を知らぬであろうジュリは、早速クッキーに手を伸ばしてくる。

「いっただきまぁ~す!」

ジュリらしくハートの形のクッキーを選んだ。

ハート型か、ジュリならどうやって食べるだろうか?

お店でのパンケーキを思い出しながら、ジュリの口元を見やると――――

パックン!!

「えっ……一口?」

何とジュリは一口で、ハートを頂いてしまった。

ジュリは口をモグモグさせて、クッキーを良く噛んだ後に――ゴクリ!

肉食女子らしい、豪快な食べ方だ。

サイズ的には一口で食べられるけど、せめて半分ずつくらいで食べないかな?

ふと、さっきのジュリからのヤナセへのメールのハートマークを思い出して、このクッキーよろしくガップリと食い付くのが頭に浮かんでしまい、背筋が小さく震えた。

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