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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー
ジムも無事に終わって、帰宅時間になった頃――――

私は時間外にも関わらず、ある所へ向かっていた。

「お昼じゃないけど、居るかな……」

別に明日のお昼に来ればいいのかもしれないけど、そうすると三日連続になるから一応気が引ける。

とか思いながらも、今日のお昼に来ているのだから偉そうなことも言えないけど……。

元々人気がないフロアだけど、夜になると余計静かに感じる。

ひんやりとした空気に少し緊張しながら、渡したい人へのクッキーを胸に抱えて目的地に向かって行く。

明日の新人講師三人目のレッスンは、彼に甘えずにいたいと思った。

ヤナセに甘えてばかりは居られない。

早く成長して、大事な人へ講師として近付いていきたい。

だから今夜だけ――クッキーの魔法を掛けて下さい……。

そう願いながら、目的の部屋の前に辿り着いた――――。

「居るかな……」

夜にここにいる時間帯までは教えて貰っていない。

それは多分、彼なりの気遣いだと思う。

だけど本当は――彼のことなら二十四時間、知っておきたいのが本音だ。

大好きで、大好き過ぎて……

気を抜いてしまうと四六時中、貴方のことを考えてしまうだろう。

「はぁ……駄目だ、しっかりしなきゃ」

これじゃぁ、大胆にハートマークを送るジュリよりヤバイ気がする。

女の部分をグッと飲み込んで、呼び出しのボタンに指を当てた――――。

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