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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー

クッキーが入っている袋をセイジに渡す。
セイジは私の手を包むように片手を下から添えて、袋を受け取るとクッキーより甘い笑顔で笑い掛けてくる。
「中、見ていい?」
「うん!」
「ありがとう。あそこのお店の食べ物って、凄く美味しいよね」
楽しそうに袋を開けるセイジに、私も釣られて嬉しくなった。
「美味しそうな匂いだね。夕飯まだだからお腹が鳴りそうだ」
屈託なく笑ってセイジはそう言うと、私の背中を押してソファーへ誘っていく。
「まだ夕飯食べてなかったの?」
「ちょっと立て込んじゃってね。でももう片付いたから、これからジムに行こうかと思ったんだ」
「そっか……疲れているのに、いきなりごめんね」
忙しいセイジの状況をリアルに目の当たりにして、軽率に来てしまったことを反省する。
クッキーも渡せたし、セイジの笑顔も見れたから早めに退散しようと少し後退りかけたが――――
「大丈夫だよ。琴海がまた来てくれて、頑張ったご褒美かと思った」
背中に回されていた手が私の身体を捕まえて、セイジは素早くおでこに軽く唇を押し当てた。
柔らかい唇の感触に、胸も下腹部もキュゥンと疼く。
「ひゃっ!」
「ははっ! 少し時間あるなら、一緒に食べよう」
不意打ちに驚いた私をセイジは再び優しく抱き締める。
『ご褒美』――――そんな風に言って貰えるだけで今日あった色んなことも、無駄じゃなかったと思えそうだった。
セイジは私の手を包むように片手を下から添えて、袋を受け取るとクッキーより甘い笑顔で笑い掛けてくる。
「中、見ていい?」
「うん!」
「ありがとう。あそこのお店の食べ物って、凄く美味しいよね」
楽しそうに袋を開けるセイジに、私も釣られて嬉しくなった。
「美味しそうな匂いだね。夕飯まだだからお腹が鳴りそうだ」
屈託なく笑ってセイジはそう言うと、私の背中を押してソファーへ誘っていく。
「まだ夕飯食べてなかったの?」
「ちょっと立て込んじゃってね。でももう片付いたから、これからジムに行こうかと思ったんだ」
「そっか……疲れているのに、いきなりごめんね」
忙しいセイジの状況をリアルに目の当たりにして、軽率に来てしまったことを反省する。
クッキーも渡せたし、セイジの笑顔も見れたから早めに退散しようと少し後退りかけたが――――
「大丈夫だよ。琴海がまた来てくれて、頑張ったご褒美かと思った」
背中に回されていた手が私の身体を捕まえて、セイジは素早くおでこに軽く唇を押し当てた。
柔らかい唇の感触に、胸も下腹部もキュゥンと疼く。
「ひゃっ!」
「ははっ! 少し時間あるなら、一緒に食べよう」
不意打ちに驚いた私をセイジは再び優しく抱き締める。
『ご褒美』――――そんな風に言って貰えるだけで今日あった色んなことも、無駄じゃなかったと思えそうだった。

