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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー

肩を窄めてソファーに畏まって座る。
「待て」をされたみたいに、固まっていると――――
「琴海が言いたくないなら、言わなくていいよ……」
さっきの口調が幻聴だったみたいに優しい声でそう言うと、セイジは私の前に座り込んだ。
ソファーに座って更にちっこくなった私を見上げるよう、片膝を床についていた。
「セイジ……」
「俺にも言いたくないことがあったなら心配だけど、こうやって会いにきてくれただけでも凄く嬉しいから」
甘く微笑むセイジの笑顔はいつもと変わらないけど、お昼の時と同様――――
寂しそうな顔をしている。
「セ……」
「まだ時間あるから、もう少し一緒にいよう」
セイジは伸ばしてきた指先で私の頬を軽くなぞると、身体か触れるように隣に座り直した。
一ミリも距離を取らずに、触れてきてくれたのが嬉しい――――。
お互いスーツを纏っていても、微かに伝わってくる体温は変わらない。
「クッキー食べようかな~」
セイジは明るく言いながら、袋を開け始める。
ごめんね――――セイジ。
明らかにこれ以上私に気を使わせないようにしているのが分かった。
長い指先に挟んだクッキーを私に見せると、まるでCMのように爽やかにクッキーを齧った。
香ばしさと甘さが混ざった香りが鼻腔をくすぐって、口の中にクッキーの味が蘇って唾液が溢れてくる。
すると――――
ギュゥゥゥ~グルルルゥ~!
私のお腹から、食い意地の虫が鳴き出した。
「待て」をされたみたいに、固まっていると――――
「琴海が言いたくないなら、言わなくていいよ……」
さっきの口調が幻聴だったみたいに優しい声でそう言うと、セイジは私の前に座り込んだ。
ソファーに座って更にちっこくなった私を見上げるよう、片膝を床についていた。
「セイジ……」
「俺にも言いたくないことがあったなら心配だけど、こうやって会いにきてくれただけでも凄く嬉しいから」
甘く微笑むセイジの笑顔はいつもと変わらないけど、お昼の時と同様――――
寂しそうな顔をしている。
「セ……」
「まだ時間あるから、もう少し一緒にいよう」
セイジは伸ばしてきた指先で私の頬を軽くなぞると、身体か触れるように隣に座り直した。
一ミリも距離を取らずに、触れてきてくれたのが嬉しい――――。
お互いスーツを纏っていても、微かに伝わってくる体温は変わらない。
「クッキー食べようかな~」
セイジは明るく言いながら、袋を開け始める。
ごめんね――――セイジ。
明らかにこれ以上私に気を使わせないようにしているのが分かった。
長い指先に挟んだクッキーを私に見せると、まるでCMのように爽やかにクッキーを齧った。
香ばしさと甘さが混ざった香りが鼻腔をくすぐって、口の中にクッキーの味が蘇って唾液が溢れてくる。
すると――――
ギュゥゥゥ~グルルルゥ~!
私のお腹から、食い意地の虫が鳴き出した。

