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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー

「やんっ!」
このシチュエーションでお腹が空くなんて、色気より食い気みたいじゃないの~!
恥ずかしくなって、顔が一瞬にして赤くなる。
「違うの! これには深い訳が――――」
と言ったら、お店に行った理由から話すことになるから、結局元の木阿弥になってしまう。
「なくもなくて……ジム行ったからお腹空いちゃったかなぁ~!」
最初からそう言えば良かったのに、今更余計苦しい言い訳と化している。
口端を引き攣らせながらセイジに笑って見せると
「琴海も食べなよ」
セイジはニッコリと微笑んで、自分の食べかけを私の口に差し込んだ。
「んっ!」
「やっぱり、凄く美味しいよね。このクッキー」
驚いて目を見開くと、セイジは指先でクッキーをもう一押しして、完全に私の口の中に含ませる。
口の中に入った途端、イメージだった味がリアルに舌に広がっていく。
余りの美味しさに軽い恍惚感に近い感覚が、脳内をうっとりとさせた。
セイジの指先を唇に感じながら、モゴモゴとクッキーを堪能する。
「美味しい?」
目の前でセイジが、蕩けそうなくらい甘い笑顔で聞いてきた。
「うん、うぅん!」
セイジと半分こしたクッキーもほのかに甘いけど、セイジの方がもっと甘い――――。
柔らかく蕩けた固形物みたいに、私自身も蕩けそうだ。
「ははは、どっち?」
「美味……しいっ!」
セイジの指がのけられたけれど、変に勢いづいて答えた声が上擦ってしまう。
「美味しい?」
それに比べてセイジは、色っぽい声で聞き返してくる。
「うん……」
「じゃぁ……味見」
「え? 味見ってセイジさっ……」
さっき食べたのに――――?
言葉の続きは、セイジの唇に塞がれてしまった。
このシチュエーションでお腹が空くなんて、色気より食い気みたいじゃないの~!
恥ずかしくなって、顔が一瞬にして赤くなる。
「違うの! これには深い訳が――――」
と言ったら、お店に行った理由から話すことになるから、結局元の木阿弥になってしまう。
「なくもなくて……ジム行ったからお腹空いちゃったかなぁ~!」
最初からそう言えば良かったのに、今更余計苦しい言い訳と化している。
口端を引き攣らせながらセイジに笑って見せると
「琴海も食べなよ」
セイジはニッコリと微笑んで、自分の食べかけを私の口に差し込んだ。
「んっ!」
「やっぱり、凄く美味しいよね。このクッキー」
驚いて目を見開くと、セイジは指先でクッキーをもう一押しして、完全に私の口の中に含ませる。
口の中に入った途端、イメージだった味がリアルに舌に広がっていく。
余りの美味しさに軽い恍惚感に近い感覚が、脳内をうっとりとさせた。
セイジの指先を唇に感じながら、モゴモゴとクッキーを堪能する。
「美味しい?」
目の前でセイジが、蕩けそうなくらい甘い笑顔で聞いてきた。
「うん、うぅん!」
セイジと半分こしたクッキーもほのかに甘いけど、セイジの方がもっと甘い――――。
柔らかく蕩けた固形物みたいに、私自身も蕩けそうだ。
「ははは、どっち?」
「美味……しいっ!」
セイジの指がのけられたけれど、変に勢いづいて答えた声が上擦ってしまう。
「美味しい?」
それに比べてセイジは、色っぽい声で聞き返してくる。
「うん……」
「じゃぁ……味見」
「え? 味見ってセイジさっ……」
さっき食べたのに――――?
言葉の続きは、セイジの唇に塞がれてしまった。

