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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー
「んっ……ふぅん……」

まだ口の中に微かに残っているクッキーが気になるのに、セイジは思いのほか力強く唇を押し付けてくる。

口にこもっていた空気が、鼻腔に逃げ場を求めた。

容易に広げられた隙間からは、セイジの舌が素早く入ってくる。

「うぅ……っ……」

少し強引に感じたけど、この部屋にいる時のセイジは毎回大胆だから、いつもと大差ないと思っていたら――――

「ん……んんん?」

セイジの身体が圧し掛かってきて、徐々に自分の身体が傾いていく。

この流れは一体!?

そう思っていた結果――――

パッフン!!

私の身体は、ソファーに押し倒された。

「あっ……はぁ……」

倒れた反動で少し出来た口の隙間から、息を漏らす。

薄く開いた視界にはセイジと天井が半分ずつ見えたけど、滲むように境界が霞んでいた。

セイジの唇の圧力が上から重ねられるせいか、ますます強くなってくる。

「んっくぅ……はっ……」

ちょっと息苦しいけど、唇も身体もセイジと密着していて――嬉しい。

セイジは頭を傾けて互いの鼻がぶつからないようにしながらも、激しく私の唇を貪っていく。

唇の形が歪むほど求められることに悦びが湧き上がって、身体もジリジリと火照りだしてきた。

ギシ――――クチュ……クチュ……

二人だけの空間に、ソファーが軋みと唾液の音だけが響き渡る。

熱い肉塊で掻き回される口の中は、クッキーの甘さと混ざり合う唾液で溢れそうだった。

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