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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー
チュプ……

水音を鳴らして、唇がほんの一瞬離れる。

微かだけど、唇に掛かるセイジの熱い吐息にクラッと眩暈がした。

「んっ……セイジ……あ……」

熱に浮かされたうわ言のように、愛しい人の名を呼びかけると――――

「琴海……」

呼応して、自分の名を囁かれた。

それだけで下腹部が否応なしに疼いて、快感に全身が小さく震える。

セイジ――――大好き……。

広い背中に腕を回して、力を込めた。

目を細めた艶っぽい表情をして、セイジが至近距離で見詰めてくる。

「セイ……ジ」

二人だけの時でしか出せない声で、繰り返し名前を呼んだ。

スクール内にだって、日本中にだって同じ名前は沢山いても、私の中の『セイジ』はこの人だけだ。

こうやって抱き締め合って、はっきりと好きな人へ名前を呼べることが凄く幸せだと、改めて実感してしまう。

温かい胸に包まれながら、夢見心地な気分でそう思っていると――――

「ん……セイジ?」

首元にセイジは顔を埋めてきた。

セイジの唇が首筋をなぞりながら這っていく。

「あ……」

唇が触れた所が、火が点されたみたいに熱くなる。

レッスンでも他の人に触られた場所なのに、衝き上がってくる感覚は全く別物だ。

「あぁ……セイジ……」

本当はこんなことしていちゃ駄目なのに、時間が許す限り触れ合っていたいと願ってしまう。

セイジの手が私の脇から腰、腰からお腹へと滑りながら宛がわれる。

大きな手のひらがお腹を覆うと、長い指の先がブラウスのボタンを一つずつはずし始めた――――。

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