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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー
「どうして?」

「我慢できなくなるだろ」

切なそうな表情で頬を寄せてくるセイジが、愛おしくて仕方ない。

縋るようにセイジの腕に手を乗せて、シャツを掴む。

「我慢しなきゃ……ダメ?」

「うん……」

「やっぱりスクールの中だから?」

セイジが困ると分かっているのに、少しでも繋がられるならと求めたくなる。

案の定を――セイジは凄く困った顔になった。

「セイジ……?」

「それもある……箍が一回外れると、際限がなくなるかもしれない。そしたら琴海にだってリスクを負わせてしまうと思う……」

苦しそうにだけど、そう言ってくれたセイジの言葉と気持ちに嬉しくなってしまう。

際限なく求められたい――。

セイジとだったら、どんなリスクだって勇気に変えられる――――。

「私は、構わないよ」

「いや……今だってかなり危険なことをさせちゃっているんだ。これ以上は……我慢しないと」

「セイジ……」

危険な目に合わせているのは、寧ろ私の方だ。

でもセイジはあくまでも自分が悪いように言ってくる。

きっと私が気持ちを引き摺らないように、先のことまで配慮してくれているんだと感じた

それでも――――

「ここまでして……私はお預けなのかな。今日だけでいいから……」

――――セイジが欲しい。

凄く我儘だと思う……

でも我慢強いセイジには、こっちから言わないと一線を越えてくれない。

全身全霊を込めて、セイジを見詰めて希う――――

「はぁ……物理的にも無理なんだよ……」

セイジは苦虫を潰したような顔で溜息を吐いた。

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