この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー
仕方がないことでも、思いっきり凹んでしまう。

セイジのことだからモテただろうし、付き合ってきた人だって一人二人じゃないだろうけど、『元カノ』と聞くとどうしても――

セイジがラブカルに入る切っ掛けになった、あの女性が浮かんでしまうのだ。

ハヤトの親戚の――――セイジの『元カノ』。

今禁忌を犯してまで一緒に居るのは自分でも、『好き』って言葉すら伝えられない不安定な関係。

こうやって触れて貰えているだけで、贅沢なのに……

それ以上を望むことはやはり『掟違反』だと痛感させられた。

「ごめんね……セイジもうジム行かないとだよね」

「琴海?」

掴んでいた腕を押し返そうとした私をセイジは、切なく見詰めてくる。

「私も、戻らないと……提出するレポートいっぱいあるし。研修って実技以外も結構ハードだよね」

外されたブラは、後でお手洗いで直そう。

今はここから早く出ないと、セイジを困らせてしまうと思った。

キャミソールもまともに直さないで、ソファーから立ち上がろうとすると――――

「琴海、ちょっと待って!」

「なっ……きゃ!」

セイジの両腕が、咄嗟に私の身体に巻き付いてきた。

私が落ち込んだから、気にしてくれたのかもしれない……。

抱き留めてくれただけでも、目頭が熱くなりそうだ。

「セイジ……私、大丈夫だから」

溢れそうなものを堪えながら、笑顔を作ってセイジに向けると――――

「俺が、大丈夫じゃない」

珍しく低めの声でセイジはそう言うと腕を力強く引いて、再び私をソファーへ押し倒した。

/961ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ