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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー

仕方がないことでも、思いっきり凹んでしまう。
セイジのことだからモテただろうし、付き合ってきた人だって一人二人じゃないだろうけど、『元カノ』と聞くとどうしても――
セイジがラブカルに入る切っ掛けになった、あの女性が浮かんでしまうのだ。
ハヤトの親戚の――――セイジの『元カノ』。
今禁忌を犯してまで一緒に居るのは自分でも、『好き』って言葉すら伝えられない不安定な関係。
こうやって触れて貰えているだけで、贅沢なのに……
それ以上を望むことはやはり『掟違反』だと痛感させられた。
「ごめんね……セイジもうジム行かないとだよね」
「琴海?」
掴んでいた腕を押し返そうとした私をセイジは、切なく見詰めてくる。
「私も、戻らないと……提出するレポートいっぱいあるし。研修って実技以外も結構ハードだよね」
外されたブラは、後でお手洗いで直そう。
今はここから早く出ないと、セイジを困らせてしまうと思った。
キャミソールもまともに直さないで、ソファーから立ち上がろうとすると――――
「琴海、ちょっと待って!」
「なっ……きゃ!」
セイジの両腕が、咄嗟に私の身体に巻き付いてきた。
私が落ち込んだから、気にしてくれたのかもしれない……。
抱き留めてくれただけでも、目頭が熱くなりそうだ。
「セイジ……私、大丈夫だから」
溢れそうなものを堪えながら、笑顔を作ってセイジに向けると――――
「俺が、大丈夫じゃない」
珍しく低めの声でセイジはそう言うと腕を力強く引いて、再び私をソファーへ押し倒した。
セイジのことだからモテただろうし、付き合ってきた人だって一人二人じゃないだろうけど、『元カノ』と聞くとどうしても――
セイジがラブカルに入る切っ掛けになった、あの女性が浮かんでしまうのだ。
ハヤトの親戚の――――セイジの『元カノ』。
今禁忌を犯してまで一緒に居るのは自分でも、『好き』って言葉すら伝えられない不安定な関係。
こうやって触れて貰えているだけで、贅沢なのに……
それ以上を望むことはやはり『掟違反』だと痛感させられた。
「ごめんね……セイジもうジム行かないとだよね」
「琴海?」
掴んでいた腕を押し返そうとした私をセイジは、切なく見詰めてくる。
「私も、戻らないと……提出するレポートいっぱいあるし。研修って実技以外も結構ハードだよね」
外されたブラは、後でお手洗いで直そう。
今はここから早く出ないと、セイジを困らせてしまうと思った。
キャミソールもまともに直さないで、ソファーから立ち上がろうとすると――――
「琴海、ちょっと待って!」
「なっ……きゃ!」
セイジの両腕が、咄嗟に私の身体に巻き付いてきた。
私が落ち込んだから、気にしてくれたのかもしれない……。
抱き留めてくれただけでも、目頭が熱くなりそうだ。
「セイジ……私、大丈夫だから」
溢れそうなものを堪えながら、笑顔を作ってセイジに向けると――――
「俺が、大丈夫じゃない」
珍しく低めの声でセイジはそう言うと腕を力強く引いて、再び私をソファーへ押し倒した。

