この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー
「琴海……水飲む?」

絶頂という名の雲を抜けて、身体が宙に飛んでいるような浮遊感が収まるまで、しばらくボーと天井を見詰めている間に、セイジは冷たい水を用意してくれていた。

「うん……一口欲しい」

「喉渇いただろうから、飲みたいだけ飲みなよ」

そう言って微笑むセイジは、もうカッチリとネクタイを締めて、身だしなみを整えている。

唯一ジャケットだけは、今だに私の下敷きになってしまっているけど……。

「起きれる?」

「うん……大丈夫だよ」

三本攻めの圧迫感で迎えた絶頂感は、ポルチオイキよりは衝撃が激しくなかったのもあって、身体も自力で動かせた。

レッスンの時は、とことん開発されたから大抵気を失って、講師陣に担がれたり、着替えまで手伝わせてしまっていたよな……。

あの時は恥ずかしくって情けなく思って、しょっちゅう青褪めていたけど、その度にそれぞれの講師たちの優しさに感動もした。

のそのそと起き上がる私の背中をセイジが支えてくれた。

さっきまで私の中を掻き回した手が背中に添えられ、手のひらから伝わってくる熱が温かい。

「ありがとう」

「時間あるから、ゆっくり飲みなよ」

水の入ったマグカップは、きっと普段セイジが使っている物だろう。

セイジのカップで飲めるのが凄く嬉しくて――幸せに思えた。

零さないように両手でカップを持ったけど、念のためかセイジがカップに手を添えてくれる。

「ふふ、セイジ心配性だね」

元々気が回るのかもしれないけど、思えば色んなことを心配させているような気がする。

「そう? 琴海限定だよ」

「え!? どういうこと?」

「だって琴海、危なっかしいから」

「……ぶぅ」

サラッとときめくことを言われたと思ったら、単に手が焼けるだけだったみたいだ。

/961ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ