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ラブカルチャースクール 3
第15章 Lesson クッキー

「琴海……水飲む?」
絶頂という名の雲を抜けて、身体が宙に飛んでいるような浮遊感が収まるまで、しばらくボーと天井を見詰めている間に、セイジは冷たい水を用意してくれていた。
「うん……一口欲しい」
「喉渇いただろうから、飲みたいだけ飲みなよ」
そう言って微笑むセイジは、もうカッチリとネクタイを締めて、身だしなみを整えている。
唯一ジャケットだけは、今だに私の下敷きになってしまっているけど……。
「起きれる?」
「うん……大丈夫だよ」
三本攻めの圧迫感で迎えた絶頂感は、ポルチオイキよりは衝撃が激しくなかったのもあって、身体も自力で動かせた。
レッスンの時は、とことん開発されたから大抵気を失って、講師陣に担がれたり、着替えまで手伝わせてしまっていたよな……。
あの時は恥ずかしくって情けなく思って、しょっちゅう青褪めていたけど、その度にそれぞれの講師たちの優しさに感動もした。
のそのそと起き上がる私の背中をセイジが支えてくれた。
さっきまで私の中を掻き回した手が背中に添えられ、手のひらから伝わってくる熱が温かい。
「ありがとう」
「時間あるから、ゆっくり飲みなよ」
水の入ったマグカップは、きっと普段セイジが使っている物だろう。
セイジのカップで飲めるのが凄く嬉しくて――幸せに思えた。
零さないように両手でカップを持ったけど、念のためかセイジがカップに手を添えてくれる。
「ふふ、セイジ心配性だね」
元々気が回るのかもしれないけど、思えば色んなことを心配させているような気がする。
「そう? 琴海限定だよ」
「え!? どういうこと?」
「だって琴海、危なっかしいから」
「……ぶぅ」
サラッとときめくことを言われたと思ったら、単に手が焼けるだけだったみたいだ。
絶頂という名の雲を抜けて、身体が宙に飛んでいるような浮遊感が収まるまで、しばらくボーと天井を見詰めている間に、セイジは冷たい水を用意してくれていた。
「うん……一口欲しい」
「喉渇いただろうから、飲みたいだけ飲みなよ」
そう言って微笑むセイジは、もうカッチリとネクタイを締めて、身だしなみを整えている。
唯一ジャケットだけは、今だに私の下敷きになってしまっているけど……。
「起きれる?」
「うん……大丈夫だよ」
三本攻めの圧迫感で迎えた絶頂感は、ポルチオイキよりは衝撃が激しくなかったのもあって、身体も自力で動かせた。
レッスンの時は、とことん開発されたから大抵気を失って、講師陣に担がれたり、着替えまで手伝わせてしまっていたよな……。
あの時は恥ずかしくって情けなく思って、しょっちゅう青褪めていたけど、その度にそれぞれの講師たちの優しさに感動もした。
のそのそと起き上がる私の背中をセイジが支えてくれた。
さっきまで私の中を掻き回した手が背中に添えられ、手のひらから伝わってくる熱が温かい。
「ありがとう」
「時間あるから、ゆっくり飲みなよ」
水の入ったマグカップは、きっと普段セイジが使っている物だろう。
セイジのカップで飲めるのが凄く嬉しくて――幸せに思えた。
零さないように両手でカップを持ったけど、念のためかセイジがカップに手を添えてくれる。
「ふふ、セイジ心配性だね」
元々気が回るのかもしれないけど、思えば色んなことを心配させているような気がする。
「そう? 琴海限定だよ」
「え!? どういうこと?」
「だって琴海、危なっかしいから」
「……ぶぅ」
サラッとときめくことを言われたと思ったら、単に手が焼けるだけだったみたいだ。

