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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目
しまった……

どうやら早速、やらかしてしまったみたいだ。

リクとのやり取りが、高速で巻き戻しされていく。

キュルル~――――ストップ!!

記憶が、私の勘違いが始まったところまで戻り――――

『コトミさん……大丈夫でした?』

リクの声がリプレイされた。

あぁぁぁ……進行形じゃなくて、完全に過去形だ!!

こんな大ボケかましてしまうほど、余裕をなくしている自分が情けない。

緊張するにもほどがある!!

「あはっ! ははは、うん全然大丈夫だったよ!」

と……言ったら嘘になるかもしれないけど、ヤナセのフォローもあったお蔭か、実際あれから特にフラッシュバックの影響は出ていない――筈。

勘違いを悟られないように、思いっきり満面の笑顔で答えると、リクは、胸に手を当てていきなりお辞儀をしてきた。

へっ!?
今度は何??

執事張りに『ご機嫌宜しゅう』とでも言われるかと思ったら――――

「はぁ~。良かった……」

リクは安堵したように大きく息を吐き出した。

キュンッ!

そんなリクの態度に、不本意ながら胸の奥が小さく疼いてしまう。

えっ!?
今私、ときめいた!?

アラタもクニミツも言われてなかったから、こんな風に心配してくれるなんて微塵も予想していなかった。

少しすかしたイメージがあっただけに、リクの発言や行動はギャップだらけだ。

簡単には型にはめられない――――

予測不可能なレッスンになりそうな気がしてきた。


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