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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目
もう着替え終わっているかな?

妙に慎重にドアノブを回してしまう。

カ……チャ――

ドアの隙間からレッスン室を覗いてみると――――

「あれ……居ない?」

まだ着替え終わっていないのか、リクの姿が見当たらなかった。

大抵男性の方が先に着替えているのに、珍しいな……。

少し気になりつつも、部屋に入るのにドアを開け放とうとした瞬間――――

「きゃぁぁぁっ!」

勢いよくドアが勝手に開いき、引っ張られるように中に飛び込む形になった。

反動のまま数歩あるいて、何とか踏みとどまる。

何事っ!?
ラブカルに限って、ドアが壊れているなんてないわよね??

謎の原因を確かめるべく、ドアの方に睨みを利かせて振り返ると――――

「ぷっ! 期待通りにリアクションをしてくれるね~、コトミさん」

片方の腕をお腹に当てて肩を揺らして笑っているローブ姿のリクが立っていた。

「あぁぁっ!? 居たの!!」

自動ドアの犯人はお前かぁぁぁ――――リク!!

口と目を思いっきり開いて犯人を凝視すると、リクは更に楽しそうに笑いだす。

「あはははっ! 直ぐに着替え終わるよ。てか何で、俺しか居ないのにこっそり覗いていたの?」

リクは満面の笑顔で、私の珍プレイを鋭く突いてくる。

「うぅ……なんと、なく~かな?」

「かなって? 変なの」

それこそ変なイントネーションで詰まらせた返答に、リクは妖しい笑みを口元に描いてきた。

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